ガソリン車と比べて自然に対する悪影響が少ない「ハイブリッド車」は、SDGsといった環境問題の意識向上により注目を集めています。システムの構造上、メリットを多く得られる普通車への搭載が一般的でしたが、最近では続々と軽自動車にも採用されています。
しかしハイブリッド車ならどの車種も同じ性能というわけではなく、タイプごとに特徴が異なります。そこで今回は、ハイブリッドの基本情報や搭載モデルに該当する軽自動車を紹介します。
軽自動車の軽自動車のハイブリッドモデルは2タイプから選べる
ガソリンエンジンとモーターを動力源にするハイブリッドは、さまざまな種類が存在しています。その中でも軽自動車に採用されているのが、「マイルドハイブリッド」と呼ばれるモデルです。
どの種類もガソリン車と比べて燃費性能に優れていますが、車両を動かすための仕組みが異なります。まずは各々の特徴を見てみましょう。
バッテリー走行ができるタイプ
バッテリーのみで走行できるハイブリッド車には充電して利用するプラグインハイブリッドがありますが、2023年12月時点で発売されている軽自動車には登場していません。
しかし「マイルドハイブリッド」と呼ぶハイブリッドモデルの軽自動車の中には、モーターのみで少しの間を走行できる車両があります。これはクリープ走行を活用したもので、スペーシアなどに搭載されているハイブリッドです。
エンジンをサポートするタイプ
マイルドハイブリッドの中には、電気モーターでエンジンをサポートするモデルがあり、これはモーターのみでの走行ができないモデルです。ガソリンエンジンによる走行をメインとしており、モーターの出力でエンジンの使用量を節約するものです。
コンパクトな構造から、軽自動車に多く採用されていますが、あくまで発進時や加速時に必要なエネルギーの軽減が目的です。外部からバッテリーへ充電する機能が付いていないため、減速時のエネルギーを利用して発電・蓄電を行います。
ハイブリッドモデルの軽自動車の特徴
ハイブリッドシステムといえばどれもガソリン車より燃費や環境性能に優れている印象ですが、類似している特徴はこれだけではありません。ここでは軽自動車のハイブリッドモデルに共通する特徴を5つほどご紹介します。
燃費が良い傾向にある
ハイブリッドモデルの軽自動車は、モーターがエンジンの負担を軽減し、効率良くガソリンを消費することが可能です。そのため、エンジンのみで走行するガソリン車と比べて燃費が良い傾向にあります。
車の維持費において燃料代は欠かせないものであり、走れば走るほど負担が大きくなるでしょう。そのため車の利用頻度や移動距離が多くなる場合、ハイブリッド車はガソリン車に比べて経済的です。
静音性に優れている
モーターを動力源にするハイブリッドモデルは、静音性に優れており快適なドライブが可能です。ガソリン車とハイブリッド車では、エンジンを始動する仕組みが異なっているため、動き出す際の振動や雑音に差が出ます。
搭載されているモーターが低速時にはエンジンの代わりに動き、加速するときはエンジンの負荷を抑えるので、エンジン音が気になりにくいです。車内にエンジン音が響く場面が減るため、ナビなどの音量を大きくしなくても済む静かな車内が保ちやすくなるでしょう。
環境に配慮されている
車のエンジンを動かすと発生する排気ガスは、大気汚染や地球温暖化など、人体や環境に悪影響を与えます。ハイブリッド車はモーターを活用して走行できるため、悪影響の原因となるCO2が排出されにくい設計です。
使用中のCO2排出量に関しては、モーターのみで走行する電気自動車には劣りますが、ガソリン車と比べると抑えられています。しかし、ガソリン車よりも構造が複雑で生産時に発生するCO2が多く、環境問題に対する解決策には至っていません。
価格が高くなりやすい
ガソリン車に比べて燃料代を抑えられるハイブリッドモデルですが、同じ車種でもガソリンモデルと比べて、製造コストがかかるため車両本体価格が高くなるのも特徴のひとつです。
また、モーター用と補機用のバッテリーを積んでいるため、寿命や故障で交換する場合は修理費用も高くなります。ハイブリッド車は燃費が良く維持費の節約効果も高いですが、初期費用や修理代を含めたトータルコストを検討材料にすると良いでしょう。
減税制度が用意されている
ハイブリッドモデルの環境性能が国土交通省の定める基準値を満たしている車種は、減税や免税措置が受けられます。購入時の車両本体価格が高くなりやすいハイブリッド搭載車ですが、減税による支援を活用すれば費用負担を減らすことも可能です。
自動車重量税を減税・免税する「エコカー減税」は、適用期間内の対象車が新車登録や継続車検を実施した際に適用されます。また、自動車税の軽減をする制度として「グリーン化特例」もあり、対象車の性能に応じて最大で75%の軽減を受けられます。
ハイブリッドモデルの軽自動車10選
補助金などの制度が登場しているハイブリッド車は普及が進んでおり、近年は軽自動車のラインアップも増えています。しかしハイブリッドタイプとガソリンタイプが選べる車種も多いため、どの車種でハイブリッドが選べるのかが分かりにくいかもしれません。
ここでは、ハイブリッドモデルを選択できる10種類の軽自動車を紹介します。
スズキ アルト マツダ キャロル
スズキの「アルト」は、個性的なデザインや乗りやすさから、幅広い層に長年愛され続けています。マイルドハイブリッドを搭載したモデルの燃費が高く、WLTCモードの数値は27.7km/Lです。
ガソリンモデルにはエネチャージが採用されており、こちらも25.2km/Lと高水準の燃料消費率を誇っています。燃費性能だけでなく、安全装備や収納機能なども豊富です。
マツダが販売している「キャロル」はアルトのOEM車で、丸みを帯びたデザインが特徴的な軽自動車です。マイルドハイブリッドとエネチャージを搭載しており、WLTCモードの燃料消費率は27.7km/Lとなっています。
デザイン性と快適性を両立した室内空間は、ドライバーの負担を軽減してくれるため、運転に集中することが可能です。誤発進抑制機能や後退時ブレーキサポートなど、多くの安全装備も実装されています。
▼ ▼ ▼
スズキ ワゴンR マツダ フレア
スズキ「ワゴンR」は、軽自動車の中でも根強い人気があります。コンパクトカーにも劣らない走行性能も大きな魅力のひとつです。ドライバーの操縦を支援する先進技術や、事故を防ぐ安全装備を備えています。
搭載しているマイルドハイブリッドによる燃費性能は、WLTCモードで25.2km/Lです。エコなドライブをサポートする「ステータスインフォメーションランプ」が付いており、運転状態を色で分かりやすく伝えてくれます。
広い室内空間が特徴的なマツダ「フレア」は、ワゴンRのOEM車で大人が4人乗車しても快適です。全グレードが搭載しているマイルドハイブリッドによる燃費は、WLTCモードで25.2km/Lとなっています。
室内や荷室の収納機能、ドライバーの負担を軽減するサポート機能など、運転に役立つ機能も豊富です。また、グレードによって印象が異なる2種類のエクステリアデザインを展開しています。
▼ ▼ ▼
スズキ ハスラー
スズキが販売している「ハスラー」は、軽自動車とSUVの特徴を組み合わせた1台です。”遊べる軽”をコンセプトに、個性的なデザインや利便性の高い機能を備えています。
マイルドハイブリッドが全車に搭載されており、WLTCモードの燃費は25.0km/Lです。レジャーシーンでの使用を想定した設計で、山道や雪道も安定している走行性能も持っています。
▼ ▼ ▼
マツダ フレアクロスオーバー
低燃費を意識した軽SUVがマツダの「フレアクロスオーバー」です。フレアクロスオーバーはハスラーもOEM車でマイルドハイブリッドが搭載されており、グレードによってはターボエンジンが装備されています。無駄なくエネルギーを伝達するエンジンやバッテリーは、WLTCモードで25.0km/Lという燃料消費率を実現しました。
標準装備のアイドリングストップは、ディスプレイから細かく情報を確認できます。維持費の節約になるエコカーといえるでしょう。
▼ ▼ ▼
日産 デイズ
日産「デイズ」は、軽自動車で初となるプロパイロットを搭載した数少ないモデルです。内外装には先進的なデザインが取り入れられており、機能以外にも従来の軽自動車が持っていない魅力を表現しています。
エクステリアのデザインは、燃費にも大きく影響を与える空力性能に優れた設計です。プラグインハイブリッドを搭載している燃料消費率は、WLTCモードで23.3km/Lとなっています。
▼ ▼ ▼
スズキ スペーシア
ハイブリッドモデルの「スペーシア」は、燃費性能がWLTCモードで25.1km/Lと高く、一部のグレードにはターボエンジンが搭載されているため加速力も十分です。
ファミリー層の人気を集めるスライドドアを搭載しており、安全技術にもスズキセーフティサポートをはじめとする安全技術が毎日のドライブを支えます。室内や荷室が広いためゆったりと過ごすことができ、後部座席のマルチユースフラップは脚のサポートや荷物の落下防止に便利です。
▼ ▼ ▼
日産 ルークス
快適な室内空間が魅力の「ルークス」は、日産の最先端技術を搭載した1台です。衝突被害軽減ブレーキや前方衝突予測警報などの安全装備が充実しています。室内空間が広く4人乗っても窮屈さを感じません。
環境に配慮した構造は低燃費を実現し、WLTCモードの数値は20.9km/Lです。CO2の排出量やエアコン冷媒の温暖化係数が抑えられており、さまざまな基準をクリアしています。
▼ ▼ ▼
三菱 eKスペース
三菱「eKスペース」は、ファミリー層が嬉しくなる機能を詰め込んだ軽自動車です。大きく開いて乗り降りしやすいスライドドアや、小さな子どもが立てるほど高い天井など、使い勝手の良さを意識した設計となっています。
低燃費をサポートするマイルドハイブリッドとコーストストップ機能により、WLTCモードの燃費数値は20.9km/Lです。親しみやすいデザインが内外装に施されており、居心地の良さを演出しています。
▼ ▼ ▼
ハイブリッドモデルの中古車を探すならリバティへ!
軽自動車の購入を検討するときに、「もう少し安ければハイブリッドを買いたい」と思ったことはないでしょうか。同じ車種でもハイブリッドモデルはガソリンモデルに比べて車両本体価格が高い傾向があるため、安く買うためにガソリンモデルを選ぶ方もいるかもしれません。
リバティでは新車に近いコンディションの「届出済未使用車」を取り扱っており、新車よりも安くて速い納車が可能です。
グループ総在庫4,000台から車両を探せる
リバティは関西と四国に店舗を構える自動車の大型専門店です。約4,000台のグループ総在庫の中から探すことができ、車種やメーカー問わず幅広い商品を扱っています。
取り扱い在庫は最寄りの店舗で確かめることはもちろん、公式Webサイト上の最新在庫情報からも確認できます。Web上に掲載していない車両もあるため、気になっている車が見つからない場合はお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
届出済未使用車なら納車待ちの期間を短縮できる
リバティは中古車の中でも状態が新車に近い、登録(届出)済未使用車も扱っています。これは新車の登録・届出のみを行った車両を指し、中古車に分類されるものの実際は誰も使用していない状態です。
販売店によって正確な定義は異なる場合がありますが、リバティでは走行距離100km未満で、初年度登録から1年未満の商品を登録(届出)済未使用車と呼び分けてご提供しています。中古車として扱われるため納期が早く、普通車は最短1週間~2週間、軽自動車なら最短3日で納車可能です。
▼ ▼ ▼
まとめ
ハイブリッドモデルの軽自動車は、ガソリンモデルに比べて低燃費で音が静かな特徴があります。一方で購入時の車両本体価格がガソリンモデルよりも高くなりやすいため、購入に迷うこともあるでしょう。
より費用を安くしたいという方は、中古車や届出済未使用車も検討してみてはいかがでしょうか。自動車の大型専門店「リバティ」では中古車をはじめ、登録(届出)済未使用車も複数お取り扱いしています。
軽自動車以外にもミニバンやSUVなど、人気の車種も多数提供しているので、車の購入を検討している方はお気軽にご相談ください。
▼ ▼ ▼