MT車(マニュアルトランスミッション車)は、運転手の操作でギアチェンジを行う構造の自動車です。個性的で車の操作を楽しめる特徴から、軽自動車でMT車を運転したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
近年ではAT車が主流となっていることもあり、MT車をラインアップしている軽自動車は少ないですが、全く販売されていない訳ではありません。今回は、MT車が選べる軽自動車を探している方向けに、おすすめ車種を紹介します。
軽自動車のMT車はラインアップが少ない
近年はAT車の所有率が高い日本では、MT車のラインアップが少なく、選択肢が限られています。それでもMT車が市場から消えないのは、AT車では感じられない魅力があるからです。
また、AT車限定免許を取得する方も多いため、MT車やAT車の違いについて詳しく知らない方も多いでしょう。まずは、MT車とはどのような車なのかを見てみましょう。
MT車とAT車の違い
変速機の仕組みはMTとATの2つに大きく分かれ、搭載している車によって操作が異なります。MT車は、運転手が走行速度や状況に合わせてギア操作を行い、適切な駆動力をコントロールしながら走行します。変速を手動で行うため、クラッチやギアチェンジの操作が必要なのがMT車の特徴です。
一方のAT車は、自動で変速を行う機能が備わっています。そのため、運転手はハンドルレバーを操作するだけでギアの切り替えが可能です。MT車はAT車と比べて、複雑な操作になっている部分があります。
年式が古くなると維持費が高くなる
近年ではAT車が主流であることから、MT車の新車は少ない傾向にあります。しかし、一昔前はMT車が多く流通していた時代もあるため、中古車であれば選択肢が豊富です。
MTモデルの軽自動車なら、10年以上前に販売していた魅力的な車種もあります。そこで、中古車の購入を考えた際に気を付けておきたいのが維持費です。
年式が古くなると、税金やメンテナンス費といった、コストが高くなります。中古車の場合は、新車に比べて維持費がかかることを理解しておきましょう。
年式が新しいMT車が見つかる軽自動車
MT車が主流だった時期と比較して格段と販売台数が少なくなったMT車ですが、一部の軽自動車では現在も新車が選択できます。購入できるMTタイプの軽自動車には、どのようなモデルがあるのでしょうか。
ここからは、年式の新しいモデルが手に入りやすい軽自動車を5つ紹介します。自分に合った車両を見つけるために特徴を確認し、購入時の判断材料として役立てください。
スズキ ジムニー
オフロード走行に対応した軽自動車のスズキ「ジムニー」は、ATとMTのモデルを販売しています。軽自動車でありながら本格的な走破性を備えており、アウトドアやオフロードのドライブを楽しむことも可能です。
力強さを感じるエクステリアデザインは、ボディカラーが豊富なので好みに合わせて選べます。インテリアは機能性を追求したシンプルな設計が特徴的です。
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スズキ ワゴンR
スズキ「ワゴンR」は、軽自動車の王道とも呼ばれる人気の車両です。FXのグレードのみMTモデルが用意されています。エンジンの効率化と車体の軽量化により、高い燃費性能を実現しており、経済的な走行が可能です。
コンパクトでありながら室内空間は広く、多彩なシートアレンジを組み合わせれば、長くて大きな荷物も積み込めます。
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ホンダ N-VAN
N-BOXの商用モデルであるホンダ「N-VAN」は、助手席側のピラーレス構造が特徴的です。ターボ非搭載車でMTを選択でき、アウトドアレジャーに利用しやすい点から人気があります。
シートを倒せばフラットになるため、大きな荷物の積み込みや車中泊も可能です。安全性も抜群で、先進の予防安全装備「Honda SENSING」を標準搭載しています。仕事から趣味まで幅広く使える便利な1台と言えるでしょう。
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ダイハツ コペン
ダイハツ「コペン」は、2シーターのオープンカーで、4つのスタイルを展開しています。それぞれMTの選択が可能で、軽自動車では珍しい本格的なスポーツモデルです。
一部のグレードは外装が着脱できる構造になっており、購入後もエクステリアの着せ替えができます。スポーツカーの中では燃費が良く、ターボエンジンを採用していることから、経済的で力強い走りも体感できる1台です。
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ホンダ N-ONE
ホンダNシリーズの第3弾として登場した「N-ONE」は、RSのグレードでMTを選択できます。グレードによって外装やホイールのデザインが変わるエクステリアは、レトロ感があり個性的です。
開放感を追求したインテリアは、乗っていても疲れにくい空間を実現しています。収納スペースも広く、大きな荷物も十分に積めるので利便性が高いです。
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MTを搭載した軽自動車の魅力
免許取得の難易度や難しい操作性など、一見するとMT車は短所の部分が目立ちますが、操縦の楽しさが評価されるモデルでもあります。
この魅力はMT車の免許を持っていない方や、乗車した経験が無い方には伝わりにくいことから、AT車が主流の現代でなぜMT車を選ぶのか理解できない方も多いでしょう。
ここでは、MTを搭載した軽自動車のどのような点が魅力的なのか、操作性や構造について解説します。
操作の幅が広い
MT車の魅力はAT車では体感できない操作性にあります。走行中にギアを手動で変えるため手間はかかりますが、走行速度や道路状況に適した調整が自分で行えます。そして、うまく操作ができれば、燃料消費率の向上にもつながります。
操作範囲の広いMT車には、特殊なドライビングテクニックがあり、運転を楽しむ要素のひとつです。
「ダブルクラッチ」や「ヒールアンドトゥ」が代表的で、ギアをスムーズにつなげる際に使用します。また、「左足ブレーキ」や「フェイント」など、レースやラリーなどで用いられる技術も魅力的です。
誤発進しにくい構造
MT車の場合、クラッチ操作によるギアの変更が必要です。そのため、ギアの入れ間違いやアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が、起きにくい設計になっています。
操作を間違った場合は、エンスト(エンジンストール)と呼ばれる、意図せずエンジンが停止した状態になり走りません。
構造上、エンジンブレーキが利きやすいため、場面によってはブレーキ操作なしで走行時の調整が行えます。また、自動でギアを変えるAT車と比較して、複雑な構造をしていないため故障リスクも少ないです。
MT搭載の軽自動車を選ぶ際の注意点
MT車を初めて購入する場合やしばらくAT車を乗っていた場合、MT車を運転できるか不安に感じる方もいるでしょう。せっかく購入したのに、運転を楽しめずに手放すことになると勿体ないです。
購入してから後悔しないために、MT車を選ぶときの注意点を確認しておきましょう。
操作に慣れる必要がある
シフトレバーの操作だけでギアが変わるAT車と異なり、MT車はクラッチペダルを踏んでシフト操作を行いギアが変わります。うまくギアがつながらないと、エンストを引き起こしてしまうので、ある程度は操作に慣れることが必要です。
特に慣れない間の坂道発進は、慎重に行わなくてはなりません。クラッチを切った状態で、ブレーキペダルから足を離すと、下りへ向かうように車体が動きます。
サイドブレーキをかけ、アクセルを踏んで半クラッチの状態にし、サイドブレーキを戻せばスムーズな発進が可能です。
一部の先進安全装備が不向き
手動でのクラッチ操作を必要とするMT車は、電子制御ができないため、先進安全装備との相性が良くありません。スバルのアイサイトやホンダの渋滞追従機能、スズキの誤発進抑制機能など、電子制御で停止を促す機能が対象です。
先進安全装備の機能により動きが止まっても、クラッチ操作が手動だとエンストなどのトラブルを招く可能性があるためだと考えられます。
クラッチ操作を自動で制御できない分、結果的に運転手が手動で操作しなければならないことから、MT車は一部の先進安全装備を搭載してない傾向があることを確認しておくと良いでしょう。
軽自動車の購入はリバティにお任せ!
新車で買えるMTモデルの軽自動車は種類が少ないので、中古車を選択肢に含めるとより多くの選択肢から探せるでしょう。中古車は販売店によって、取り扱う車種や在庫数が異なるため、利用する店舗の選択にはこだわりたいところです。
リバティでは中古車や登録(届出)済未使用車など、予算や目的に応じた車両を提供しています。MTを搭載した軽自動車の購入を検討している方は、ぜひご相談ください。
豊富なラインアップをご用意
リバティは、オールメーカー全車種から豊富なラインアップの車両をご用意しています。中古車や登録(届出)済未使用車を含め、グループ店舗在庫車総数は約4,000台以上もあり、ブランドやデザインから好みの1台を探すことが可能です。
取り扱いのある登録(届出)済未使用車は新車と比較して低価格で購入でき、初年度登録から1年未満・走行距離100キロ未満の車両とし、メーカー保証の継承手続きも行えます。大量仕入れと薄利多売方式により実現したロープライスもリバティの魅力です。
車選びも購入後もわからないことは全部お任せ!
車を購入するにあたって、価格や選び方などで不安を感じる方は少なくありません。リバティでは自動車の事情に詳しいスタッフが、価格帯や性能の比較データを元に車選びを手助けします。
また、車は購入後もメンテナンスや事故など、さまざまな要素に疑問を感じることがあるでしょう。リバティなら車検をはじめ、修理や自動車保険まで、手厚いアフターサポートがそろっています。わからないことがあれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
MTを搭載した軽自動車は、ATよりも操作が難しい分、ダイレクトな運転感覚を味わえます。適切なギア操作は、燃費性能の向上も見込めますが、エンストなどを招くこともあるので正しい運転方法を確認しておきましょう。
中古車や登録(届出)済未使用車からMT搭載の軽自動車を探している方は、自動車の大型専門店「リバティ」へご相談ください。まずは公式Webサイトの在庫検索機能から、気になる車種を探してみましょう。