
車に課せられる税金はさまざまで、購入時や車検時など多くの場面で支払う必要があります。車両や税金の種類によって納税の金額やタイミングが異なるので、思わぬ大きな出費に感じることがあるかもしれません。
具体的な計画を立てて支払いの準備を行うために、前もって税金の種類や支払い時期を確認しておきましょう。今回は車の税金について、種類ごとの詳細や課税の仕組みを解説します。支払額を抑える方法や、具体的なシミュレーションも紹介しているので参考にしてください。
①車の購入や維持にかかる税金は4つある
②車の税金は年式が古くなると高くなる
③環境負荷が少ない車は税金が安くなる
④車にかかる税金を安く抑えるコツ
⑤車にかかる税金をシミュレーションしてみよう
⑥税金が安い車をリバティで探してみよう!
⑦まとめ
車の購入や維持にかかる税金は4つある

2024年2月時点では、車の購入や維持にかかる税金として以下の4種類が定められています。
- 自動車税(軽自動車税)種別割
- 自動車重量税
- 環境性能割
- 消費税
まずはどのような税金をいつ、いくら支払うのかを見てみましょう。
自動車税種別割・軽自動車税種別割:毎年支払う
自動車税種別割や軽自動車税種別割は、毎年4月1日の時点で車を所有していた場合に支払う税金です。新規登録した普通自動車は、登録日翌月から翌年3月31日までの月数に応じて、軽自動車は年度ごとに税額を決めます。
自動車税の具体的な金額は以下の通りです。初回新規登録をした時期が、2019年10月1日以前か以降で税率が異なります。
排気量 | 2019年9月30日以前 | 2019年10月1日以降 |
---|---|---|
電気自動車 | 29,500円 | 25,000円 |
1,000cc以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1,000cc超~1,500cc以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1,500cc超~2,000cc以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2,000cc超~2,500cc以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2,500cc超~3,000cc以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3,000cc超~3,500cc以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3,500cc超~4,000cc以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4,000cc超~4,500cc以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4,500cc超~6,000cc以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6,000cc超 | 111,000円 | 110,000円 |
軽自動車税の具体的な金額は以下の通りです。排気量に応じて税額が変動する普通自動車とは違い、軽自動車は用途に合わせて変わります。
用途 | 旧税額 | 新税額 |
---|---|---|
自家用 | 7,200円 | 10,800円 |
営業用 | 5,500円 | 6,900円 |
自動車重量税:車検時に支払う
自動車重量税とは、その名の通り車の重量に応じて課される税金です。新車購入時に納税しますが、その後は車検時に2年分をまとめて支払います。
新規登録時の普通自動車と軽自動車の具体的な金額を確認しましょう。
車種 | 重量 | エコカー(本則税率) | エコカー外 |
---|---|---|---|
普通自動車 | 0.5トン以下 | 7,500円 | 12,300円 |
1トン以下 | 15,000円 | 24,600円 | |
1.5トン以下 | 22,500円 | 36,900円 | |
2トン以下 | 30,000円 | 49,200円 | |
2.5トン以下 | 37,500円 | 61,500円 | |
3トン以下 | 45,000円 | 73,800円 | |
軽自動車 | – | 7,500円 | 9,900円 |
継続車検時の普通自動車と軽自動車の具体的な金額は以下の通りです。
車種 | 重量 | エコカー(本則税率) | エコカー外 |
---|---|---|---|
普通自動車 | 0.5トン以下 | 5,000円 | 8,200円 |
1トン以下 | 10,000円 | 16,400円 | |
1.5トン以下 | 15,000円 | 24,600円 | |
2トン以下 | 20,000円 | 32,800円 | |
2.5トン以下 | 25,000円 | 41,000円 | |
3トン以下 | 30,000円 | 49,200円 | |
軽自動車 | – | 5,000円 | 6,600円 |
車種や経過年数によっても税額が変動し、環境基準を満たした車にはエコカー減税が適用されます。
環境性能割:購入時に支払う
環境性能割は、車の購入時に支払う税金で、自動車取得税の廃止に伴い制定されました。新車や中古車など車の状態に関係なく、購入時の金額が50万円を超える場合に課税されます。
税額は「車の取得価額×税率」で計算し、燃費性能によって税率が変化する点が特徴です。普通自動車の場合、ハイブリッド車を含むガソリン車は燃費基準の達成度に応じて非課税から最大3%の税率が設定され、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車、天然ガス自動車については非課税の対象となっています。
軽自動車の場合、電気自動車や天然ガス自動車は普通車と同様に非課税となっています。ハイブリッド車を含むガソリン車の場合、非課税から最大2%の税率です。
消費税:購入時に支払う
車の購入に限らず商品やサービスの利用に対して発生する税金が消費税です。2024年2月現在の税率は10%に設定されており、車両本体だけでなく、カーナビやフロアマットといったオプション装備にも課されます。
本体代金にかかる消費税は、購入時の初回のみですが、車検や修理においては受ける度に支払わなければなりません。税額は購入対象の価格で決まります。そのため、車においては本体代金が高いので、支払う税金も高額になることを理解して検討しましょう。
車の税金は年式が古くなると高くなる

何重にも税金が課されることを重課といい、重課前よりも多くの税金を納めなければなりません。車の税金は経過年数に応じて反映されるため、年式が古いほど負担は重くなります。
なぜ古い車に乗り続けることで、税率が高くなるのでしょうか。自動車税(軽自動車税)種別割と、自動車重量税が重課される仕組みについて解説します。
自動車税種別割・軽自動車税種別割の重課
自動車(軽自動車)税種別割において重課は、ガソリン車の場合新規登録から13年、ディーゼル車は11年を超えると適応されます。年式が古くなるほど車の排出ガスが増え、地球温暖化など環境への負荷が重くなるためです。重課対象となる車は、普通自動車や軽自動車、関係なく税額がおおよそ2割上乗せされます。
所有者の負担を増やし、環境負荷が少ない新しい車への、乗り換えを促すことが主な目的です。そのため、電気自動車やハイブリッドカーといった、環境問題改善につながる車は重課の対象から外れています。
自動車重量税の重課
自動車重量税は車の重量に応じて税率が変わる税金で、種別割と同様に新規登録から13年を超えると重課されます。自動車重量税の場合は18年を過ぎると、さらに税額が上がる仕組みです。こちらもエコカーなどの減税対象車は、一定年数経過しても重課されません。
普通自動車は0.5トンごとにかかる年間費用が上がり、軽自動車は重量に関係なく増えていきます。13年経過だけでなく18年経過でも税率が上がるので、乗り換えを検討する基準としておすすめです。
環境負荷が少ない車は税金が安くなる

税率が重くなる重課に対して、税率が軽減されることを軽課といいます。軽課対象の車は減税を受けられるため、税金による負担を減らすことが可能です。
どのような車を選べば、特例措置による恩恵を受けられるのでしょうか。自動車税(軽自動車税)種別割と、自動車重量税が軽課される仕組みについて解説します。購入時の参考にしてください。
自動車税種別割・軽自動車税種別割の軽課
自動車税・軽自動車税の種別割における軽課は、一般的に軽減課税を指します。定められた条件を満たす車に対して税金が軽減される制度です。燃費や排出ガス性能が優れている車の普及を促進し、環境への配慮を奨励するために導入されています。
自家用乗用車の場合は、電気自動車や燃料電池車、プラグインハイブリッド車などのエコカーが対象です。環境性能よって普通自動車は50%~75%、軽自動車は25%~75%を軽減するため、定期的な支払い負担を減らせます。
自動車重量税の軽課
重量で税額が変わる自動車重量税においても、一定の条件を満たせば軽課を受けられます。こちらも電気自動車をはじめ、燃料電池車やプラグインハイブリッド車など、エコカーを対象にした制度です。
適用期間が定められており令和6年時点では、令和5年5月1日~令和8年4月30日まで設けられています。定められた適用期間中に新車新規登録を行った場合、1回限り特例措置を受けることが可能です。
継続検査や中古車の新規登録等を行う場合は、現行エコカー減税の要件を満たす車であれば適用されます。
車にかかる税金を安く抑えるコツ

自動車税や軽自動車税、自動車重量税などは、定期的に支払う必要があり家計を圧迫します。少しでも費用を抑えて負担を減らしたい方も多いのではないでしょうか。
購入する車種やタイミングといった、細かなポイントを意識すれば、税金を安く抑えることが可能です。車にかかる税金の節約方法について解説するので、安く済ませるための参考にしてください。
税金が少ない車種を購入する
エコカー減税やグリーン化特例など、減税制度が適用される車種を選ぶ方法があります。条件を満たすことで、免税もしくは減税されるため、負担を大きく減らすことが可能です。エコカーは環境性能に優れているので、環境性能割の税率も低くなるメリットがあります。
普通自動車よりも、税金を含む維持費が全体的に安い軽自動車を選択する方法もおすすめです。車にかかっている税金の見直しに合わせて、節約できる車種への乗り換えも検討しましょう。
購入タイミングを調整する
車を購入するタイミングで、税金を安く抑えられます。自動車税種別割は、月割りで課税されるため、支払い対象は購入月の翌月からです。そのため、登録日を月初めにすれば、1か月分の税金を省けます。
一方の軽自動車税種別割は、月割りで計算されません。その分、課税される日付の過ぎた、4月2日以降に購入することで1年分の節税ができます。急いで車を購入する必要がなければ、購入時期を調整するとお得です。
車にかかる税金をシミュレーションしてみよう

車の税金は大きく分けて4種類あり、購入時には本体価格に加えて、税金が課税されます。具体的にどのくらい税金が、発生するのでしょうか。
ここでは軽自動車はホンダ「N-BOX」、普通自動車は日産の「ノート」を例に、それぞれシミュレーションを紹介します。例に挙げた車の購入を検討している場合はもちろん、購入予定の車種に当てはめて判断材料にしてください。
軽自動車:N-BOX

ホンダが販売しているトールサイズの軽自動車N-BOXは、シンプルかつ上質なデザインや広い室内空間が魅力的です。メーカー公式のホームページで公開されている、セルフ見積もりを参考に、購入時の税金を試算しました。
税金の種類 | 税額 |
---|---|
軽自動車税種別割 | 10,800円 |
自動車重量税 | 5,600円 |
環境性能割 | 13,700円 |
グレードによって本体代金が変わるので、消費税の金額は異なります。また、一部の4WDモデルは、エコカー減税に対応していない点に注意が必要です。
コンパクトカー:ノート

スタイリッシュなデザインが特徴的なノートは、日産が発売するコンパクトカーです。e-POWERと呼ばれるハイブリッドシステム搭載車のため、エコカー減税に対応しています。公式の見積もりページを参考に試算した購入時の税金は以下の通りです。
税金の種類 | 税額 |
---|---|
自動車税種別割 | 30,500円 |
自動車重量税 | 0円 |
環境性能割 | 0円 |
全グレードがエコカー減税の対象となっているので、自動車重量税や環境性能割の費用を抑えられます。
税金が安い車をリバティで探してみよう!

車を維持するためには、税金を納めなければなりません。13年や18年という長い期間で、同じ車を所有し続けていると支払う額が増えます。定期的にかかる維持費であることから、少額でも安く抑えたいと考える方は少なくありません。
そのような場合は、新規購入や乗り換えを検討するタイミングで、税金のかかりにくい車種を選びましょう。税金が安い車を探すなら、多種多様な商品を扱っているリバティにご相談ください。
関西と四国に店舗を展開する自動車の大型専門店
関西と四国に店舗を構えるリバティは、自動車の大型専門店でグループ総在庫は約4,000台を誇ります。車種やメーカー問わず幅広い商品を扱っているので、数ある在庫の中から税金が安い車を探すことが可能です。
取り扱い在庫を確認する際は、最寄りの店舗に訪れなくても、公式Webサイト上の最新在庫情報からもチェックできます。掲載しきれない商品もあるため、目当ての車が見つからない場合は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
年式が新しい登録(届出)済未使用車も多数ラインアップ
リバティは年式がきわめて新しい、多数の登録(届出)済未使用車を扱っています。この車は、新車の登録や届出のみを行った状態で、実際には一般ユーザーに使われていません。中古車に分類されますが、新車に近い状態で安く購入できるため人気で、納期が短い点も特徴です。
普通車なら最短1週間~2週間、軽自動車は最短3日で納車できます。また、リバティで登録(届出)済未使用車と表現している車両は、走行距離100km未満かつ初年度登録から1年未満のみです。
まとめ

車にかかる税金は主に4つあり、購入時や毎年支払うものがあります。車種の年式や性能によって金額が異なるため、納税額を安くしたい方は把握しておきましょう。購入する車種や時期を慎重に選べば、安く抑えることが可能です。
リバティでは、節税対策に向いている車を豊富な在庫の中から探せます。公式Webサイト上の在庫検索を活用すれば、条件に合わせて候補を絞れるため便利です。気になる車があれば、問い合わせフォームなどを通して、お気軽にご相談ください。