軽ワンボックスカーは、たくさんの荷物が運べるように、室内が広く設計されています。そのため、商用車として運搬業務に用いられることが多い車種でした。近年ではリモートワークやアウトドアブームにより、運搬以外の用途で使用されるケースも少なくありません。
また、車内を自分好みの使い勝手が良い空間にカスタマイズできることから、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。今回は、軽ワンボックスカーの特徴やおすすめ車種を紹介しますので、購入する際の車両選びにお役立てください。
軽ワンボックスカーとはどのような車?
軽自動車は、維持費の安さや運転のしやすさから、多くのユーザーに支持されている車種です。人気があるため、ニーズに合わせたモデルがいくつも登場しています。
その中でも、荷物の運搬に特化して設計された商用車が、軽ワンボックスカーです。軽ワンボックスカーとは、どのような車なのか定義やワゴンとの違いを見てみましょう。
ワンボックスカーとは
ワンボックスカーとは、ワンボックスのボディスタイルで構成された車種です。軽ワンボックスカーはその中でも、日本の自動車分類のひとつである軽自動車に該当します。
一般的にボディスタイルはボンネットのエンジンルーム・居住空間・荷室のように、部位をボックスとして区切る考え方です。これらの仕切りを減らし2つのボックスがあるタイプの車をツーボックスカー、昔ながらのセダンのような3つに区切る場合はスリーボックスカーと呼びます。
ワンボックスは、ボックスの区切りが無く、車全体がまとまった箱型の構造です。エンジンが床下に設置されており、フロント部分にエンジンルームが無いため、ボンネットは短い造りになっています。
軽バンと軽ワゴンの違い
軽ワンボックスカーと類似した車種に、軽バンや軽ワゴンといった軽自動車のモデルがありますが、これらは軽ワンボックスカーの別称に該当します。
軽バンは、荷物を安定して運ぶために高重量に耐えられる設計が多いです。ナンバープレートの分類番号が4で始まることから、まとめて「4ナンバー」とも呼びます。
一方の軽ワゴンは、快適に人を乗せる目的を持って設計されており、乗り心地に配慮された構造です。ナンバープレートの分類番号は5で始まるものが多く、「5ナンバー」と言われています。
軽ワンボックスカーの魅力とは?
軽ワンボックスカーはビジネスシーンだけでなく、プライベートでも活躍の幅を広げています。ミニバンやSUVなどの人気車種も多数ありますが、その選択肢のひとつとして軽ワンボックスカーが用いられる場面も増えました。
どのような理由から軽ワンボックスカーが選ばれているのでしょうか。その魅力的な部分に迫るべく、コスト面や機能面の特徴について解説します。
普通車のワンボックスカーに比べて低コストな傾向がある
軽ワンボックスカーは普通のワンボックスカーに比べ、購入費用や維持費のコストを抑えることが可能です。理由としては、軽ワンボックスカーの規格が軽自動車であることが大きく影響しています。
使用されるパーツが小さいため、本体代や燃料費をはじめ、税金や車検など普通車よりも低価格な部分が多いのが特徴です。他にも保険や高速道路など、割安で利用可能なサービスも少なくありません。車種や使用状況によってさまざまな維持費が変化する点を踏まえて選びましょう。
小回りが利くため運転しやすい
軽ワンボックスカーは、軽自動車の規格で設計されているため、運転しやすい傾向にあります。短時間で旋回ができるコンパクトなボディサイズは、小回りの利いた走行が可能です。車種によって差はありますが、ホイールベースの短いモデルほど小回りが得意です。
車高が高い傾向があり、運転席からの視界も広い車種が多くラインアップしています。比較的ボンネットが短いワンボックスカーは、運転がしやすいと感じるでしょう。
荷物をたくさん載せられる
ワンボックススタイルを採用している軽ワンボックスカーは、荷物をたくさん載せられます。なぜなら、車内が一体化することで、より広い荷室が確保できているからです。
また、貨物車としての条件を満たす必要があるので、無駄な隙間が少ない実用的な設計になっています。作業が楽になるスライドドアを採用したモデルも多く、荷物の出し入れや人の乗り降りに便利です。シートアレンジも可能で、普段運転手のみで利用している場合でも、状況に応じて乗車人数を増やせます。
アウトドアやレジャーにも使える
広い荷室と柔軟なシートアレジを備える軽ワンボックスカーは、アウトドアなどのレジャーシーンにも適しています。
アウトドア用品やレジャーグッズは、かさばりやすく余裕を持ったスペースの確保が必要です。軽ワンボックスカーであれば、元々の荷室に加えて、後席のシートを倒すことで大きな荷物も積み込めます。
フルフラットになる車内では、空間を有効活用した車中泊も可能です。カスタマイズパーツが豊富なので、アウトドアやリモートワークなど、目的に合わせた空間に仕上げて使うこともできるでしょう。
おすすめの軽ワンボックスカー
運転しやすく広い車内が特徴の軽ワンボックスカーは、各メーカーからさまざまな車種が登場しています。ただし、生産を行っているのは、「スズキ」「ダイハツ」「ホンダ」の3社のみです。
他のメーカーでは、他社ブランドの製品を製造するOEMによる販売方式を採用しています。ここではどこのメーカーからどのようなモデルが購入できるのか、軽バンと軽ワゴンからおすすめの軽ワンボックスカーを6車種を紹介するので、車両選びの参考としてお役立てください。
ホンダ N-VAN
ホンダのN-VANは、コンパクトな車体と使い勝手の良さから人気の高い1台です。室内はとても広く、運転席以外は荷物の積み込みが可能な、無駄のない造りになっています。
助手席側には、ピラーレス構造が採用されており、低床設計と相まって荷物が出し入れ簡単です。走行性能や安全性能においても優れている点が多く、より力強い走りができるターボエンジンも選べます。
スズキ エブリイ
スズキのエブリイは、実用性の高い軽ワンボックスカーとして人気を集めています。さまざまなサイズの荷物に対応しており、助手席を倒せば長い荷物も積載可能です。
ドライバーに配慮した運転席周りは、細かな収納機能や乗降しやすい装備が設置されています。燃費や走行性能も優れているため、多くの荷物を積載している状態でもスムーズで経済的な運転が可能です。
スズキ エブリイワゴン
スズキが発売するエブリイワゴンは、商用車のエブリイをベースに開発された乗用モデルです。同じエブリイでも、軽ワゴンになると外観の印象も変わります。全グレードがターボ搭載モデルのため、スムーズでパワフルな走りが体感できるでしょう。
快適なドライブが楽しめるように、車内が広く確保されており、座席シートはリクライニング可能です。多彩なシートアレンジは、荷室を広げるだけでなく、フルフラットにすれば車中泊にも対応できます。
ダイハツ アトレー
2022年度グッドデザイン賞を受賞したダイハツのアトレーは、プライベートでも使いやすい軽ワンボックスカーです。同車種の中でもトップクラスを誇る広い荷室を備えており、汚れにも強い防水加工が施されています。
リアシートを格納すればフラットになる構造のため、アウトドアや車中泊にもおすすめです。アクセサリー類が充実しているので、組み合わせれば、より快適な空間が作れます。
ダイハツ ハイゼットカーゴ
ダイハツの軽商用車ハイゼットカーゴは、ビジネスシーンでの利用を想定して開発された1台です。コンパクトな車体による取り回しの良さは、細かく入り組んだ道が多い日本に適しています。
無駄なく利用できるフラットな荷室は、低床設計で開口部が大きく開くため、積み込み作業も快適です。運転支援システム「スマートアシスト」の多くを全車標準で装備しており、軽自動車の規格でありながら高い安全性を実現しています。
日産 NV100クリッパーリオ
NV100クリッパーリオは日産が発売するワンボックス構造の軽自動車であり、エブリイワゴンのOEM車です。エブリイと同様に軽バンのNV100クリッパーも存在します。
全体的にデザインはシンプルで、ファブリック素材を採用した座席シートは、リクライニングが可能です。小物用の収納スペースも豊富に備えているので、車内で過ごす時間を快適にしてくれます。
軽ワンボックスカーをリバティで探そう
軽ワンボックスカーを選ぶときは車種選びに加えて、新車と中古車のどちらにするのかなど、選択肢が多く迷ってしまうこともあるでしょう。
そのようなときは、ぜひ自動車の大型専門店「リバティ」へご相談ください。新車・中古車・登録(届出)済未使用車から、ご希望に合う1台をお探しいただけます。
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車にトラブルが起きた際、頼れる相談先があれば心強いでしょう。車に関する疑問や心配があれば、お気軽にリバティへご連絡ください。
まとめ
軽ワンボックスカーは、荷物の運搬を主な目的として設計された、軽自動車規格の商用車です。コンパクトな車体構造により、運転操作の感覚がつかみやすく、維持費などのコストが安い傾向にあります。
近年では、アウトドアなどレジャーシーンでの利用を意識したモデルが増えました。プライベートでも活躍する軽ワンボックスカーを探している方は、ぜひリバティへお問い合わせください。軽バン・軽ワゴンをはじめ、人気の車種を多数ご用意しています。