車のローンがまだ残っていても、さまざまな理由から車を売らなければならないことがあります。そのような場合に、ローンが残っている車は売れるのか心配に思う方もいるでしょう。実際、ローン中でも車を売ることはできるのでしょうか。
この記事では、ローン中でも車が売れるのかを解説します。損をしない車の売り方や査定額を上げるコツも紹介しますので、ローン中の車を売却する際の参考にしてください。
①ローン返済中の車を売ることはできる!
②ローン会社名義の車を売る方法は2つ
③ローン会社名義の車を自分の名義に変更する手順(残金を一括返金)
④車を売る金額がローン残債より安いときの対処
⑤ローン残債がある車の査定額を少しでも上げるコツ
⑥少しでも高く車を売るなら「リバティ」にお任せください!
⑦まとめ
ローン返済中の車を売ることはできる!
ローンの返済中でも、車を売ることは可能です。しかし、購入時に組んだローンの種類に応じた条件があります。売却する際には、ローンの状況と規定された条件を確認しましょう。
車の所有者によって手続きの流れや売却方法が変わるため、まずは車の所有者を調べる必要があります。所有者の確認方法やその後の流れを解説します。
ローンで購入した車の所有者は金融機関で違う
ローンを組んで車を購入した場合、ローンの種類によって車の所有権が異なります。ローンの種類は主に2種類あり、販売店で手続きする「ディーラーローン」と、銀行などからお金を借りる「銀行系マイカーローン」です。
ディーラーローンを利用した場合、ローン会社に立て替えてもらった代金を購入者が分割で返済することになるため、返済している間は購入者の所有物にはなりません。完済するまでは、ローン会社もしくはディーラーが車の所有権を持っています。
一方、銀行などで車購入のお金を借りる銀行系マイカーローンは、ローン残債があっても車の所有権は購入者であることが大半です。
車の所有者を確認する方法
車の所有者は、普通自動車・軽自動車共に車検証で確認できます。車検証には「使用者」と「所有者」を記載する欄があり、使用者欄の名前は基本として購入者です。しかし、所有者の名前がローン会社やディーラーである場合は、購入者に所有権はありません。
2023年1月に車検証が電子化されました。2023年1月以降に交付された車検証は使用者のみの記載となるため、所有者の名前は「自動車検査証記録事項」で確認しましょう。
車の所有者が自分名義のときはそのまま売れる
車は「資産」という扱いになるため、売却する権利は所有者にしかありません。そのため、所有者欄に自分の名前が書かれている場合は自由に売却できます。
所有者が自分になっているケースは、現金購入、または銀行系マイカーローンでの購入です。銀行系マイカーローンでも自分に所有権がない場合もあるため、念のため確認しておきましょう。
所有権が自分にあればローン残債が残っていても売却はできますが、ローンの支払いは継続されます。車を売る際に特別な手続きはないものの、支払いがなくなるわけではないため注意しましょう。
車の所有者が自分以外の名義のときは名義変更が必要
車の所有者が自分以外の場合、売却する権利がないため名義変更が必要です。売却だけでなく、譲渡や廃車などの手続きも自由にできません。所有権のない車を売却する場合は、車の所有権を自分に変更する「所有権留保の解除」を行います。
所有権留保とは、ディーラーローンを組んで車を購入した際にローン会社(またはディーラー)を所有者、購入者を使用者として車検証に記載することです。
所有権留保の解除を行うにはローンを完済する必要がありますが、返済の方法は一括返済だけではありません。
ローン会社名義の車を売る方法は2つ
ローン会社名義の車を売るには名義変更が必要ですが、名義変更するにはローンを完済しなくてはなりません。
現在組んでいるローンを完済し、名義変更するには2つの方法があります。「ローンの残りを一括で返済した後に名義を変更する方法」と、「中古車販売店に車を売り、そのお金でローンの残りを返済してから名義を変更する方法」です。
ローンの残債を一括返金後に名義変更して車を売る
ローン残債を一括返済する方法は、ローン残債が少ない場合におすすめの方法です。
ローン残債を自己資金で一括返済できれば、所有権留保の解除手続きへと進めます。名義変更が終われば所有権が自分に移るため、好きなタイミングで売却が可能です。
しかし、ローン残債が多いほど一括支払いの負担が大きくなります。金額によっては家計を圧迫する恐れもあるため、一括返済ができる金額になるまで待つなどの対処も必要になるでしょう。
中古車販売店に車を売り、ローン残債を完済してから車を売る
ローン残債の一括返済がすぐにできない場合は、現在の車を中古車販売店に売り、そのお金でローンを完済させる方法があります。
しかし、車の査定額はさまざまな要因で変わるため、ローン残債以上の金額が提示されない可能性があることに注意が必要です。ローン残債よりも高い金額であれば売却で得たお金を返済に充てられますが、ローン残債よりも低い金額であれば不足分を現金で補う必要があります。
まずは、査定をしてもらう中古車買取業者などを探し、ローンが残っている旨を伝えましょう。業者によって名義変更の手続きの流れは異なるため、買取業者に確認が必要です。
ローン会社名義の車を自分の名義に変更する手順(残金を一括返金)
残っていたローンを一括返済したら、車の名義を自分に変更するための手続きを行いましょう。名義を変更するには、事前に解除申請の連絡や書類の準備が必要です。準備が整ったら、管轄の運輸支局で手続きをしましょう。
ここでは、ローン残債返済後の名義変更に必要なステップを紹介します。
解除申請の連絡
所有権解除申請を進めるには、完済証明書と車検証が必要です。完済証明書はローン会社が発行する完済を証明する書類を指し、ローン会社によっては「契約終了通知書」とも呼ばれます。ローン会社が完済を確認した後、1週間~10日ほどで自宅に届くでしょう。
完済証明書と車検証を準備したら車検証の所有者欄を確認し、現在の所有者であるローン会社に連絡します。所有権解除を希望する旨を伝えると、完済証明書と車検証の内容を確認されるため、聞かれた項目について答えましょう。
ローン会社によっては、電話での手続きの他に専用の問い合わせ窓口やWeb受け付けフォームを用意している場合があります。Webサイトなどを確認し、自分に合った方法で連絡しましょう。
必要書類を用意
ローン会社に必要書類を用意しましょう。必要書類には、所有権解除の依頼に関する書類と、運輸支局で車検証の名義を書き換えるための書類が含まれています。一般的には、以下の書類が必要です。
・車検証
・完済証明書
・委任状
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・所有権解除依頼書
・納税証明書
委任状や所有権解除依頼書は、ローン会社側で形式を用意している場合が多く、Webサイトなどでダウンロードできることもあります。
全ての書類が用意できたら指定の宛先に送付しますが、個人情報が含まれる重要な書類のため、簡易書留など配達記録が残る方法で送ると安心です。
管轄の運輸支局で名義変更
送付した書類に不備がなければ、1週間~10日ほどでローン会社より書類が送られてきます。これらは、ローン会社が所有権を放棄したことの証明になるため、車検証の名義変更の際に必要です。
この後、自分で手続きをしなければ車検証上での所有者はローン会社の状態のため、所有者を変更する「移転登録」を行いましょう。
移転登録は、普通自動車と軽自動車で手続き場所が異なります。普通自動車は管轄の運輸支局にて、軽自動車は管轄の軽自動車検査協会にて手続きが可能です。これらの手続きは、ディーラーなどの販売店が代行してくれる場合があります。
車を売る金額がローン残債より安いときの対処
ローンの残りを支払うために中古車販売業者に車の査定を依頼しても、売却額がローン残債よりも安い場合は車を引き渡すだけでは完済できません。また、ローンを支払えずにいると今後借入できなくなる恐れもあります。
不足した分を現金で支払う方法もありますが、金額によっては難しいこともあるでしょう。そのようなときには、以下の対処法があります。
・借り換えローンを利用する
・新しく買う車のローンに上乗せしてもらう
借り換えローンを利用する方法は、別の金融機関で借り換えることで現在のローンを完済する方法です。新しく買う車のローンに上乗せしてもらう方法は、ローン残債と新しい車の購入代金のローンをまとめて支払います。
ローン残債がある車の査定額を少しでも上げるコツ
ローン残債がある車を売却する場合は、査定額がいくらになるのかが重要なポイントです。査定額は事前準備や売却のタイミングによって変わるため、損をしない方法で売却しましょう。ここでは、車の査定額を上げる4つのコツを紹介します。
付属品や定期点検整備記録を準備する
付属品や各種書類を事前にそろえておきます。付属品とは、スペアキーやスペアタイヤ、専用工具などの純正パーツのことです。これらがそろっていると、査定額アップにつながります。
書類関係で査定額に影響するのは、メンテナンスノートです。メンテナンスノートは保証書と定期点検記録簿のことを指し、定期点検記録簿があることで、これまでの整備履歴が分かります。他にも、車やカーナビの取扱説明書があると査定に有利です。
付属品や各種書類をそろえるだけでなく、車の中や外を丁寧に掃除しておくことで、これまで車を大切に扱ってきたことを伝えられるでしょう。
車が売りやすいタイミングを知る
中古車買取相場は、年間を通して波があります。これは、中古車市場の需給バランスによって変化するためです。一般的に、1月~3月ごろの新生活が始まるタイミングや、7月~9月ごろの決算期直前は車が売れやすくなり、査定額が高くなる傾向にあります。
需要が高まる時期以外には、車のモデルチェンジ前も売りやすいタイミングです。モデルチェンジが行われると、それまで新型車だった車は型落ちとなり、中古車価格が下がります。一般的なモデルチェンジの周期は5年~6年です。モデルチェンジが行われそうな年数であれば、型落ちする前に売却しましょう。
査定は1社で終わらせない
査定依頼をする前に、車の相場を確認しましょう。相場を知ることで、提示された査定額が適正なのかを自分自身で判断可能です。
また、査定は1社で終わらせず、複数の買取業者に査定を依頼して査定額を比較しましょう。買取業者それぞれに特徴や強みがあるため、査定額に差が出ることもあります。複数の買取業者に依頼し、比較することで、より高く売却できる業者を見つけられるでしょう。
得意分野の車種を扱う業者に売る
買取業者には、それぞれ得意なジャンルがあります。複数の買取業者で査定をする場合には、その買取業者が得意としているジャンルは何か、どのような分野の車種を扱っているのかなどの特徴を把握し、その上で査定を依頼するよいでしょう。
愛車と同じ分野の車種を多く取り扱う業者のほうが高い査定額になる可能性が上がります。どのようなジャンルに強いのかは、買取業者のWebサイトなどで確認できるため、事前に調べておきましょう。
少しでも高く車を売るなら「リバティ」にお任せください!
リバティは自動車販売の総合店で、軽自動車からミニバン、SUVまで幅広い車種を取り扱っています。また、自動車販売店であることを活かし、買取専門店よりも下取り価格が高いことが特徴です。
愛車を少しでも高く、安心して売却したい方は、リバティをご利用ください。
高い下取り価格が自慢
リバティは、1店舗での販売台数が月300台、年間販売実績1万台以上という大型販売店です。関西と四国に17店舗あり、グループ総在庫数は4,000台を誇ります。
一般的な買取業者は、車の流通価格より低い価格を提示しなければ、買取で利益を得ることができません。しかし、リバティは下取りで利益が出なくても販売で利益を出せるため、流通価格ぎりぎりの下取り価格を提示できます。
買い替え後のサポートも安心できる
リバティは多様な車種を取り扱っていることから、スタッフは自動車のプロフェッショナルです。
車種やグレードはもちろん、性能の比較データについての豊富な知識をもち、さまざまな質問にお答えします。車の買い替えが初めてという方はもちろん、車の知識がなく不安という方にも分かりやすく丁寧にサポートしますので、安心してお任せください。
また、お客さまの生活スタイルや予算、ご要望に合わせた最適な車を、豊富な在庫の中からご提案します。
まとめ
ローン返済中の車を売る際には、車の所有者が誰の名義になっているかによって売却の流れや方法が変わります。所有者は車検証に記載されているため、売却する前に確認しておきましょう。
車の査定額を少しでも上げるには、付属品や定期点検記録簿など各書類の用意、売りやすいタイミングを見極めることが大切です。また、複数の業者に査定を依頼することで査定額を比較でき、高い金額での売却を実現できます。
車の売却を検討している方は、大型自動車総合販売店のリバティをご利用ください。知識豊富なスタッフが、車の売却をサポートいたします。