
軽自動車のナンバープレートといえば、白地に緑文字を想像する方が多いのではないでしょうか。しかし軽自動車を見ていると、中には黒地に黄色い文字のナンバープレートを装着しているものもあります。
これが「黒ナンバー」と呼ばれるものですが、一体どのような車に付けられているのでしょうか。この記事では、軽自動車の黒ナンバーについて、その魅力や取得方法を詳しく解説していきます。
①軽自動車の黒ナンバーとは
②軽自動車の黒ナンバーを取得する魅力は?
③軽自動車の黒ナンバーはどのようなときに取得できる?
④軽自動車の黒ナンバー取得に必要な手続き
⑤黒ナンバーで活躍する軽自動車のおすすめ車種4選
⑥リバティで使い勝手が良い軽バンを探してみよう
⑦まとめ
■POINT
・軽自動車の黒ナンバーは軽貨物自動車運送業に使用される車両のこと。
・軽自動車の黒ナンバーを取得する魅力は税金が安くなること。
・黒ナンバーに適した軽自動車は軽バンが挙げられる。
軽自動車の黒ナンバーとは

軽自動車の黒ナンバーとはどのようなナンバープレートなのでしょうか。ここでは、黒ナンバーが何を意味するのか、どのように使用されるのかについて詳しく見ていきましょう。
黒地に黄色い文字のナンバープレートのこと
軽自動車の黒ナンバーとは、黒地に黄色い文字が描かれたナンバープレートの通称です。この黒ナンバープレートは、主に軽貨物自動車運送業に使用される車両に付けられています。
通常の軽自動車は黄色地に黒文字のナンバープレートですが、貨物の運送を業務として行う車の場合は黒ナンバーです。
お金をもらって荷物を運ぶ軽自動車が該当する
黒ナンバーを付ける軽貨物自動車運送業とは、主に軽自動車を使用して貨物の運送を行う事業形態のひとつです。お金をもらって荷物を運ぶ仕事が当てはまり、例えばネットで注文した商品を届けてくれる業者の商業車などは、黒ナンバーを使用します。
軽自動車を使用した配送は小規模な荷物に適しており、多様な物流ニーズに対応している手段です。
軽自動車の黒ナンバーを取得する魅力は?

軽自動車の黒ナンバーを取得することには、税金面でのメリットがある一方で、任意保険料が高くなるデメリットも存在します。これから、軽自動車の黒ナンバーを取得する魅力とデメリットを確認してみましょう。
税金面のメリットがある
軽自動車の黒ナンバーを取得する最大の魅力は、税金面での優遇です。軽自動車の税額は一律ですが、黄色ナンバーと黒ナンバーでは課せられる税額が異なります。
車の税金には軽自動車税種別割や自動車重量税があり、重課対象外の場合、黄色ナンバーは軽自動車税種別割が5,000円、自動車重量税が6,600円です。これが黒ナンバーになると軽自動車税種別割が3,800円、自動車重量税が5,200円になるのです。
デメリットは任意保険が高くなること
軽自動車の黒ナンバーを取得する際のデメリットとして、任意保険料の高さが挙げられます。黒ナンバーの車両は業務用として利用されるため、一般の自家用車に比べて保険料が約2倍~3倍高くなる傾向があります。
保険会社は、このリスクを加味し、業務用として運転される黒ナンバー車両に対して相応の保険料設定を行っています。このため、黒ナンバーを取得することによって車の維持費が安くなるとは限りません。
軽自動車の黒ナンバーはどのようなときに取得できる?
黒ナンバーを取得するための条件は、次の6つの要件を満たすことが求められます。まず営業所や休憩所、睡眠施設などを確保することが必要ですが、これらは自己所有でも賃貸でも問題ありません。営業所から2km以内に車庫を設けることも条件となっています。
営業所や休憩所がある | 車庫が営業所から2km以内にある |
車両を1台以上所有している | 運送約款の用意がある |
損害賠償能力を持っている | 運行管理体制が整っている |
軽自動車の黒ナンバー取得に必要な手続き

軽自動車の黒ナンバーを取得するためには、管轄の運輸支局で必要書類を提出し、続いて軽自動車協会での手続きを行います。ここでは、その具体的なステップと用意すべき書類について見てみましょう。
手続きの流れと必要書類
軽自動車の黒ナンバーを取得する際の手続きは、まず管轄の運輸支局で必要書類を提出することから始まります。必要書類としては、貨物軽自動車運送事業経営届出書や運賃料金など、次の5つがあります。
経営届出書(様式1) | 運賃料金設定届出書 |
運賃料金 | 事業用自動車等連絡書 |
車検証のコピー |
経営届出書と運賃料金設定届出書は、正本と控えの2部を用意しましょう。控えはコピーでも対応可能です。運輸支局での手続きを終えた後は、軽自動車協会での手続きへ進みます。軽自動車協会で使用するのは、次の3つです。
事業用自動車等連絡書 | 車検証の原本 |
ナンバープレート |
事業用自動車等連絡書は運輸支局で押印したものを使用し、ナンバープレートは前後に付ける2枚が必要となります。
取得にかかる費用の目安
軽自動車の黒ナンバー取得費用は、約1,500円が目安です。軽貨物配送業の開業手続きには費用がかからないため、自ら手続きを行うことでコストを抑えられます。
代行業者などへ手続きを任せる場合は、2万円~3万円の相場となります。
黒ナンバーで活躍する軽自動車のおすすめ車種4選

黒ナンバーを取得する軽自動車を選ぶ際は、どのような場面で使用するのかによって適した車種が異なります。ここでは、黒ナンバーで活躍する軽自動車のおすすめ車種を4つ紹介しますので、車両選びの参考としてお役立てください。
エブリイ

スズキのエブリイは、ビジネスから余暇まで幅広いシーンでの活躍が期待でき、燃費性能と走行性能の両面で優れているモデルです。CVTの採用により、街中から高速道路までスムーズな運転が可能であり、経済的な燃費も実現しています。
荷室の広さもエブリイの魅力のひとつです。2名乗車時で床面長1,955mm、助手席を倒すことで2,640mmの長さを提供し、長尺物の運搬も容易です。
スペーシアベース

スペーシアベースは、「秘密基地」のようなワクワク感を提供することをテーマにしており、特に車内空間の自由なアレンジが魅力です。
標準装備のマルチボードは、上段、中段、下段、前後分割の4モードで設置可能で、デスクから寝室まで多用途に対応します。車中泊やリモートワークの新たなスタイルを提案し、広い荷室面積を生かした活用が可能です。
ハイゼットカーゴ

ダイハツのハイゼットカーゴは、高い積載量を誇り、毎日の業務を効率的に支える力強いパフォーマンスが特徴です。燃費性能にも優れており、街中の運転でもスムーズな走行が可能で、静粛性が高くドライバーに快適な運転環境を提供します。
クルーズターボやデラックスなど多彩なグレードがあり、個別のニーズに応じた選び方が可能です。
N-VAN

N-VANの特徴は柱を取り除いた助手席側のドア構造で、このピラーレス設計により、大きな荷物も簡単に積みこめます。シンプルで機能性を重視したデザインが配送業務の効率を高めてくれる設計です。
また、助手席をフルフラットにできるため、長さのある荷物も快適に運べます。ビジネスシーンだけでなく、レジャーやアウトドア用途にも活用できる一台です。
リバティで使い勝手が良い軽バンを探してみよう

軽自動車の購入をお考えの方は、ぜひリバティへご相談ください。リバティでは多様な車種を取り扱っており、普通車から軽自動車、SUVなどさまざまなニーズに応える車両を販売しています。
予算や好みに合う車に出会いやすい環境がある
リバティは関西と四国に店舗を展開し、多様な車種を取り扱いながら多くの在庫を保有しています。さまざまな価格帯の車両を取り扱っているため、予算に応じた選択肢が豊富です。そのため、自分の予算や好みに合った車をお探しいただけます。
また、車を選ぶときは、品質だけでなく安さにもこだわりたいところです。リバティでは大量仕入れや薄利多売、さらに業務をシステム化し、コスト削減することで低価格を実現しています。
在庫車は公式Webサイト上でチェックできる
リバティの公式Webサイトでは、在庫状況を手軽に確認できます。このオンラインサービスは、忙しい日常の中でも自宅からさまざまな車種を比較し、最適な一台を探す大きな助けとなります。
公式Webサイト上では、Web限定の目玉車も掲載していますのでぜひご覧ください。購入したい車がある程度決まっているときは、車種や年式、走行距離などの条件でフィルターをかけて検索できます。
まとめ

軽自動車の黒ナンバーは、事業用として利用される軽自動車に取り付けられる特別なナンバープレートです。黒ナンバーを取得した軽自動車は自動車税種別割や自動車重量税などが安くなるなどのメリットがある反面、任意保険料が高くなってしまうこともあるでしょう。
黒ナンバーを取得する軽自動車を選ぶときは、ぜひリバティへご相談ください。リバティでは、中古車の中でも新車に近い状態の登録(届出)済み未使用車も多数ご用意しています。