
新しい車を買う時、デザインや色、走りやすさってすごく大事ですよね。
でも、車の中で過ごす時間の多くを占める「音楽を聴く時間」のこと、しっかり考えていますか?
「純正オーディオで十分かな?」と思っているかもしれません。
しかし、実は車のオーディオって、少し知るだけで驚くほど音が良くなるんです。
「音にはこだわりたいけど、オーディオの専門知識は全くないし…」 「標準で良い音の車ってどれなの?交換できるの?」
そんな風に悩んでいるあなたのために、この記事ではカーオーディオの基本的なことから、良い音に出会うためのヒントまで、分かりやすくご紹介します。
車での移動がまるでライブ会場や自宅での音楽鑑賞のように、もっと特別な時間になるはずです!
1.標準オーディオの「音」の正体

新しい車を買うときに見た目や走りやすさは気にするけれど、オーディオ機器の音に関しては意外と気にしないという方も多いかもしれません
しかし、実は車に搭載されているオーディオの音質は車種やグレードによって全然違うんです。
一般的な車種のオーディオ
一般的な車に最初から搭載されているオーディオは大抵の場合、必要最低限の音しかでません。
これは、車全体の値段を抑えたり、「とりあえず音が鳴ればいい」という多くの人の希望に合わせるためです。
搭載されているスピーカーは一般的なもので車内の前後で4~6個が標準的です。
このようなシステムは普段使いでラジオや一般的な音楽をBGMとして聴く分には問題ありません。
しかし、「もっと良い音で聴きたいな」と思っている人には、音の広がりやクリアさが物足りなく感じるかもしれません。
特にオーディオ機器を拘っていない車種の場合、音がこもって聞こえたり、音の聞こえてくる方向や奥行きが感じられなかったりとイヤホンや自宅のスピーカーで聴いた時のような感動を得ることは難しいです。
高級車や特別なオーディオを搭載した車種
一方で、比較的高価格帯の車種やオプションで選べる特別なオーディオは標準のものとは比べ物にならないくらい良い音が出ます。
これらは、JBLやBOSEといった有名な音響メーカーと一緒に作られていることが多く、車の中の空間に合わせて一番良い音が出るように工夫されているんです。
一般的なオーディオと特別なオーディオの違いは以下の通りです。
・スピーカーの数が多く、低音や高音専用のスピーカーが搭載されている
・スピーカーの出力を増幅させるアンプの質が高く、音を自分好みに調整できる
・車内の形や素材に合わせて一番きれいに聞こえるように調整されている
といったような音楽好きには必須の機能が搭載されています。
ただし、これらの特別なオーディオの搭載は大きなメリットであると同時に、初期費用が上がる点には注意が必要です。。
2.初心者でもできるカーオーディオの選び方
「良い音にしたいけど、何から始めたらいいか分からない」 「専門用語ばかりで、お店の人に質問するのも気が引ける…」 そんな初心者の方でも、音質を良くする方法はちゃんとあります。
ここでは、難しく考えずにできるカーオーディオの選び方をご紹介します。
オーディオの基本を学ぼう スピーカーとアンプ
カーオーディオの音の出口は「スピーカー」です。
そして、そのスピーカーを動かすのが「アンプ」になります。
この二つが良い音を出すための基本中の基本です。
【スピーカー】
最も簡潔に言えば、音を出す機械です。
数を増やしたり特定の帯域の音のみを発するようにするなど、カーオーディオを自分好みに調整する上では非常に重要な部分です。。
【アンプ】
アンプは電気信号をスピーカーに伝えるための機械です。
アンプを良いものに変えると、スピーカーの音がよりハッキリと力強く聞こえるようになります。
音が物足りなく感じる時やもっとクリアにしたい時に効果的です。
純正オーディオを活かす選択肢
もし、今の車のナビがオーディオと一体になっていて交換が難しい場合でも大丈夫です。
「純正オーディオを活かす」という方法があります。
これは、スピーカーだけを交換したり、別にアンプを追加したりする方法です。
最近は純正のヘッドユニットから高品質な信号を取り出して、別の高性能アンプやスピーカーにつなぐことができる機器もたくさん出ています。
また、次の段落では純正オーディオのクオリティが高い車種もご紹介いたします。
プロに相談するメリット
機器の交換には専門知識が必要な作業や、取り付けに伴うリスクが伴います。
「自分だけでは不安だな」と感じたら、迷わずカーオーディオの専門店に相談しましょう。
専門店であればあなたの車の種類や予算、どんな音楽を聴きたいかなどを詳しく聞いてくれます。
専門知識がなくても、プロのアドバイスがあれば安心してカーオーディオの世界を楽しめるのです。
まずは気軽に相談してみるのが、良い音への一番の近道でしょう。
3.最初から良い音!高音質オーディオ搭載の国産車

車を買うなら、最初から良い音のするオーディオがついていたら嬉しいですよね。
実は、標準でとても質の高いオーディオシステムを搭載している車種がいくつかあります。
ここでは、特に「音質が良いカーオーディオ」が最初からついているおすすめの国産車を紹介します。
・トヨタ クラウン (JBLプレミアムサウンドシステム)
高級セダンとして有名なクラウンには、世界的に有名なオーディオブランド「JBL」とトヨタが共同開発した特別なサウンドシステムが、オプションでつけられます。
たくさんのスピーカーと力強いアンプを組み合わせていて、まるで広いコンサートホールにいるかのような音の広がりとクリアで迫力のある音を楽しめます。
また、このシステムはトヨタの人気車種であるハリアーやアルファードでも搭載することが可能です。
・ホンダ ヴェゼル (Honda CONNECT ディスプレー + プレミアムオーディオ)
人気のSUVであるヴェゼルにも、メーカーオプションで良い音質のオーディオが選べます。
車内のどこに座ってもバランスの取れた良い音が聞こえるように工夫されていて、クリアなボーカルと豊かな低音が魅力です。
・マツダ CXシリーズ (Boseサウンドシステム)
マツダのSUV(CX-5、CX-8など)には、特別なサウンドシステムとして「Boseサウンドシステム」が設定されているグレードがあります。
Bose独自の技術でパワフルで引き締まった低音と、クリアな中高音が出るのが特徴です。
長時間の運転でも耳が疲れにくい、バランスの取れた質の高いサウンドを提供してくれます。
・スバル レヴォーグ / WRX S4 (DIATONEサウンドシステム)
スバルのスポーツセダンやワゴンには三菱電機が作っている高品質なカーオーディオブランド「DIATONE(ダイヤトーン)」のサウンドシステムがオプションでつけられます。
DIATONEは「録音された音をそのまま忠実に再現する」ことに特化しています。
楽器の音色や、歌手の息遣いまで感じられるようなとても繊細でクリアな音が特徴です。
これらの車種は、純正オプションであっても、専門店でカーオーディオをカスタムするのと同じくらい、あるいはそれ以上の良い音質を楽しめる可能性があります。
購入を考えている場合は、ぜひ一度ディーラーなどで実際に音を聴いてみることを強くおすすめします。
4.カーオーディオの音質をさらに高めるアイテムとコツ

純正オプションや基本的な部品交換だけでなく、カーオーディオの音質をさらに良くするためのアイテムや選び方のコツがあります。
「もっと上の音質を目指したい」「細かい部分までこだわりたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
スマホの音を良くする「高音質コーデック」と「ハイレゾ音源」
最近のカーオーディオシステムは、スマホとBluetoothでつないで音楽を聴くことが多いですよね。 このBluetooth接続でも、もっと良い音で音楽を楽しむための「高音質コーデック(質の高い音声データを圧縮する技術)」というものに注目してみましょう。
例えば、aptX HDやLDACといったコーデックに対応したスマホを使えば、普段使っているものよりもたくさんの音の情報を送れるので、ワイヤレスでもクリアな音質で楽しめます。
さらに最高の音質を求めるなら、「ハイレゾ音源」に対応することも大事です。 ハイレゾ音源は、CDよりもはるかに多くの音の情報を持っているので、レコーディングスタジオで聴いているような音をそのまま車の中で再現できる可能性があります。
ハイレゾに対応したヘッドユニットや専用の音楽プレーヤー(DAP)をつなぐことで、アーティストの息遣いや、ライブ会場の空気感まで感じられるような、別世界のような音楽体験ができますよ。
音を細かく調整する「DSP(デジタルサウンドプロセッサー)」
DSP(デジタルサウンドプロセッサー)は、車内での音質をグッと良くするための機械です。
車内は、座席の位置や窓ガラスからの反射、シートの吸音など、音を聴くのに一番良い環境とは言えません。
DSPは、この複雑な車の中の音の響き方を、最適化するために作られました。
スピーカーの位置によっては音の速度が原因でわずかに聞こえるタイミングにずれが生じることがあります。
そのズレを調整するタイムアライメント、様々な高さの音のバランスを細かく調整して車の中の特性に合わせた一番良い音質を作り出すイコライザーといった機能が搭載されています。
流石にここまでくるとマニアック過ぎて詳しくはご紹介できないのですが、カーオーディオにこだわる誰もがいずれは通る道なのでしょう。
見過ごされがちな「ケーブル」と「電源」の重要性
意外と見落とされがちですが、カーオーディオの音質は、ケーブルや電源の質にも大きく左右されます。
・スピーカーケーブル
音の信号をスピーカーに伝える役割を持つので、品質の低いケーブルだと音が悪くなってしまいます。品質の良いOFC(無酸素銅)ケーブルなどに交換すると、もっとクリアで力強い音が出せるようになります。
・電源ケーブル
アンプなどに電気を送る電源の品質は、音の力強さや安定性に直接関係します。
太くて、純度の高い電源ケーブルを使いきちんと配線することで雑音が減り、安定した音質が得られます。
・キャパシター(電源安定化ユニット) 大音量のアンプを使う場合、一時的に足りなくなる電気を補って、音の歪みを抑える効果があります。
またもマニアックな話でしたが、簡単にご説明すると理屈はスマホの充電ケーブルと同じです。
安いケーブ「だと充電速度が遅かったり、データの転送速度が遅かったりといったようなことが音質の分野でも共通しています。
また、音にまつわる機械を動かすのは当然車に搭載されたバッテリーであることにも注意が必要です。
車種に見合わない強力なアンプやスピーカーを搭載したり、配線不良が原因でバッテリー上がりなどのトラブルに遭遇する可能性もあります。
5.まとめ

この記事では標準搭載オーディオの性能から、純正でも高音質が楽しめる国産車まで幅広くご紹介しました。
こだわりが強い人にとって車のオーディオはただ音が鳴ればいい、というものではありません。
シートや車の内装と同じくらい、運転する人や一緒に乗る人の「体験」を大きく変える、とても大切な要素です。
専門的な内容も含まれる記事でしたが、興味を持たれた方はぜひ検討してみてください。
もし「標準搭載でオーディオ機器の性能が高い車種が欲しい」や「自分の車に合うシステムは?」といった疑問があれば、お気軽に私たちリバティにご相談ください。
カーオーディオ専門店ではないため高度なご案内はできないかもしれませんが、経験豊富なスタッフが、あなたのこだわりと予算に合わせた最適なお車をご提案させていただきます。
