車の購入を検討された方なら車検という言葉は必ず聞いたことがあると思います。
車の検査を定期的にしているのは分かると思いますが、実際には何をしているのでしょうか?
この記事ではそんな車検が一体何を目的に何をしているかについて解説します。
車検とは?何を調べるの?
車検とは国土交通省が管理する道路運送車両法により定められた自動車検査登録制度のことで、自動車が安全基準を満たしているかを検査しなくてはいけない制度です。
この検査を通過しないと公道を走ることができません。
自動車だけでなく自転車や歩行者の安全を守るためにも、多くの自動車が2年に一度車検を受ける必要があります。
車両にもよりますが大体5万円から高いもので20万円ほども掛かるため決して安い出費ではありません。
そんな車検ですが具体的には何を検査しているのでしょうか?
検査内容
1.車両情報確認
まず初めに車両と車両の情報が掲載された車検証に違いがないかを確認します。
具体的な内容として車種・車体番号・ナンバーのほかに車両の色も確認するのです。
ここが違うとそもそも車検を受けることができません。
2.外装チェック
次に車両の外装のチェックを行います。
車体の傷やヘコみ、タイヤの摩耗、ガラスが割れていないか、といった外装の損傷具合を確認します。
3.内装チェック
次に車両の内装のチェックも行います。
シートベルトの座席の状態、ヘッドレストの有無をチェックします。
4.各種機能チェック
ヘッドライトやテールランプ、ウィンカーといった各種点灯装置が正常に作動するか確認します。
もちろんワイパーのような直接走行に関わってこない部分も悪天候時の視界不良を防ぐために確認します。
5.エンジン廻りチェック
各パーツをスムーズに動かすためのエンジンオイルや冷却水の交換、排気ガスや埃で詰まったフィルターの清掃、バッテリーの性能と液量のチェックなどエンジンルーム周りを隅々まで確認します。
6.車両下廻りチェック
車両のブレーキの汚れや錆、オイルの劣化の点検、エンジンルームからオイルや冷却水が漏れていないかを確認します。
7.走行チェック
スピードメーターがきちんと速度を計測できているか、まっすぐ走行できるか、アクセルやブレーキの利き具合、排気ガスの中に含まれる成分の検査といったような走行にまつわる機能が正常かどうかを確認します。
なぜ高い?
車検の費用は車種や車検を受ける場所によって様々ですが、安くても4,5万円台からと決して気軽に出せる金額ではありません。
実は車検には検査や整備とそれにまつわる諸費用といった基本料金とは別に法定費用というものが存在しています。
法定費用は国によって定められているため、国や保険会社への支払いが義務付けられているのです。
詳しく言うと車に掛かる自賠責保険料、自動車重量税、車検証を記すための印紙代です。
特に自動車重量税は車両が重ければ重いほど金額も跳ね上がるため車検量が高くなってしまいます。
そしてその法定費用は車検にかかるお金の半分以上を占めています。
車検が高いといわれる理由は通常の検査費だけでなく法定費用が掛かってしまうからなのです。
また、交換が必要なパーツがあった場合は検査とは別に交換のための費用が掛かるのでこちらも車検費用が高くなってしまう原因となります。
車検の有効期限
検査というからにはもちろん定期的に行う必要があります。
多くの車両は初回は購入から3年後、それ以降は2年に一度行う必要がありますが、例外も存在しますので自分の所有している車両がどれに当てはまるのかを把握する必要があります。
有効期限
車種 | 乗用車 | 8ナンバー※ (公共応急作業車) | 自動二輪 (250㏄以上) | バス、タクシー | |||||||||||||
初回 | 3年 | 2年 | 3年 | 1年 | |||||||||||||
継続検査 | 2年 | 2年 | 2年 | 1年 |
※警察車両やインフラ会社の公共応急作業車、キャンピングカーなど、特殊な用途で使用されるナンバープレートの数字が8桁の車両のことを8ナンバーと呼びます。
この表からわかる通り、一般的な車は初回は3年後に車検を行い以降は2年ごとに車検を行う必要があります。
乗用車が車検の更新までの期間が初回3年なのは新品で経年劣化が起こりにくいからという理由です。
また、軽バンのような商用車も8ナンバーと同じように初回2年、以降2年ごとに車検が必要です。
商用車をはじめとしたバスやタクシー、公共応急作業車は他の乗用車に比べて車の部品の消耗が早いから更新までの期間が短いのです。
車検が切れるとどうなる?
車検は道路運送車両法で定められているため、有効期限が切れた車で公道を走ってしまうと免許の違反点数が加算されてしまい一定期間免許の停止、数十万円の罰金のほか、悪質な場合は逮捕され刑事罰として懲役を言い渡されることもあります。
そのため、車検が切れる前に必ず更新するようにしましょう。
万が一車検が切れてしまった場合は車検に持っていくことが難しくなりますので、必ず市役所や各行政庁で車検に持っていくための仮ナンバー申請を行いましょう。
車検を受けられる場所
車検は車検専門店だけでなく、ディーラーや整備工場、大きいガソリンスタンド、カー用品店など色々な場所で受けることができます。
それぞれにメリットがありどこで受けるべきという明確な正解はありませんが、車検に特化した車検専門店や部品に不具合があった際にすぐ交換しやすいカー用品店は車検のスピードや質、安心感においておすすめと言えるでしょう。
まとめ
車検と聞くと費用や定期的に行わないといけないためどうしてもネガティブなイメージ持ってしまいがちです。
しかし安全なドライブを行うためには必要な検査です。
運転手自身の安全のためだけではなく周りの車や歩行者を事故に巻き込まないためにも必ず行いましょう。
リバティではカーライフのトータルサポートを掲げており、リバティで車を購入いただいた方もそうでない方も安心して車検を行っていただけるように車検専門店『車検の速太郎』と連携してお客様の安心安全なカーライフをサポートしておりますので車検でお困りの場合は是非ご相談ください。