
ガソリン価格の上昇が続く昨今、車の燃費について考える方もいるのではないでしょうか。燃費が悪化すると、家計に大きな影響を与える可能性があります。
そこでこの記事では、車の平均燃費の基本知識や燃費低下の主な要因についてご紹介します。燃費向上のコツや燃費性能のよいおすすめの車についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
①車の「燃費」とは?
②車の平均燃費はどのくらい?
③車の平均燃費が悪くなる主な要因
④車の平均燃費を良くするコツ
⑤平均燃費が気になるときは燃費性能に優れた車を選ぼう
⑥リバティで燃費性能に優れた車を見つけよう
⑦まとめ
■POINT
・車の燃費は1Lあたりの走行距離を示す指標であり、数値が高いほど経済的である。
・燃費悪化の主な原因としてエンジンオイルの劣化、タイヤの空気圧低下、荒い運転習慣などがある。
・燃費性能に優れた車を探すときは、自動車の総合販売店リバティで探してみよう。
車の「燃費」とは?

車の燃費にはカタログ燃費や実燃費があり、同じ車でもこの2つの数値は異なります。また、以前は「10・15モード」という計測方法を使用していましたが、現在では新しい計測方法が用いられるようになりました。
そのため、車の燃費について正しく理解できていないと、燃費を改善するときの考え方が分からなくなってしまうかもしれません。まずは、燃費の基本について見ていきましょう。
燃料消費率のこと
燃費は正式には「燃料消費率」と呼ばれており、1Lの燃料で走行できる距離を表します。単位はkm/Lで表記され、この数値が高いほど「燃費がいい」または「燃費性能が高い」と評価されるのです。
高い燃費性能は給油コストを抑えられるだけでなく、二酸化炭素の排出量も減らせるため、経済面と環境面の両方で大きなメリットをもたらします。近年では省エネ法に基づいて自動車の燃費目標が定められており、基準を満たす車には税制面での優遇措置を受けられるようになりました。
カタログ燃費や実燃費という呼び方がある
燃費には、「カタログ燃費」と「実燃費」という2つの呼び方があります。カタログ燃費とは、自動車メーカーが一定の条件下で測定した公式の燃費値です。車のカタログやWebサイトなどに掲載されています。
実燃費は実際に公道を走行した際の燃費のことです。道路状況や運転の仕方、気象条件などによって変動します。
なお、実燃費はカタログ燃費より低くなる傾向にあるため、車選びの際は両方の数値を参考にするとよいでしょう。
測定方法は複数ある
燃費の測定方法は、時代とともに変化してきました。1991年に定められた「10・15モード」は、市街地走行を想定した加速・減速・停止の単純なパターンで測定する方法です。
その後、2011年からは「JC08モード」へと移行し、郊外走行パターンや複雑なアクセル操作も考慮されるようになりました。
2017年からは、国際的な統一基準である「WLTCモード」が導入されています。WLTCモードの特徴は、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードにおける燃費が個別に表示されることです。ユーザーは、使用状況に合わせて燃費を予測できるようになりました。
車の平均燃費はどのくらい?

所有している車の燃費性能を確認する際、他の車種と比較して優れているのか気になる方もいるのではないでしょうか。自分の車の実燃費を計算して、比較してみましょう。
ここでは、国内の平均的な燃費数値と自分の車の燃費を計測する方法について解説します。
車の平均燃費
国土交通省が公表している自動車燃費データによると、ガソリン乗用車のJC08モード平均燃費は令和4年度の全体平均が24.3km/L、令和5年度の全体平均が23.9km/Lです。
車両重量ごとに見ると、軽量な車両ほど燃費が良い傾向にあり、740kg以下の車両では令和5年度で32.1km/Lという高い値を記録しています。2,271kg以上の重量級車両では7.6km/Lとなっています。
WLTCモードの場合、令和4年度の全体平均が19.4km/L、令和5年度は19.8km/Lとなっており、測定方法による違いが明確に表れました。
自分の車の平均燃費を計測する方法
自分の車の実際の燃費を知るには、「満タン法」がおすすめです。まず、燃料を満タンに給油してトリップメーターをリセットします。次に通常通り走行し、給油ランプが点灯するまでガソリンを消費したら、再び満タンに給油しましょう。
その際、トリップメーターの走行距離を記録し、給油量で割ることで実燃費が計算できます。例えば、300km走行して30L給油した場合、「300÷30=10km/L」です。
近年の車種には燃費計が装備されていることも多く、瞬間燃費や平均燃費、区間燃費などをリアルタイムで確認できます。ただし、車載の燃費計は誤差が生じる場合もあるため、定期的に満タン法での実測値で確かめておくとよいでしょう。
車の平均燃費が悪くなる主な要因

高性能な車でも、時間の経過とともに少しずつ燃費が悪化していくケースもあります。燃費の悪化は毎月の維持費に影響を及ぼします。放置すると車両自体の劣化を招く恐れもあるため、適切な対策を取りましょう。ここでは、燃費低下につながる主な要因について解説します。
エンジンオイルの劣化
エンジンオイルはエンジン内部の潤滑や清浄、冷却など多くの役割を担っています。オイルが劣化すると、エンジン内部の摩擦が増大し、燃焼効率が低下することで燃費が悪化してしまうのです。
エンジンオイルはガソリン車の場合、1万5,000km走行または1年ごとの交換が目安です。交換時期が遅れると不純物が蓄積するため、適切なタイミングでの交換を心がけましょう。
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧が適正値より低くなると、路面との接地面積が増加します。その結果、転がり抵抗が大きくなり燃費が悪化してしまうのです。タイヤの空気圧が推奨値を3割程度下回ると、燃費効率は約4.6%低下します。
空気圧の低下は燃費だけでなく、タイヤの寿命やハンドリングにも悪影響を及ぼすため注意が必要です。タイヤの空気圧を適切な状態に保つため、月1回以上のエアゲージによる点検を実施しましょう。
日々の運転習慣
急発進や急加速、急ブレーキといった荒い運転は燃費を大きく悪化させる要因のひとつです。アクセルを強く踏み込むほど多くの燃料を消費します。また、急ブレーキを多用すると減速のエネルギーを熱として放出してしまうのです。
穏やかな加速を心がけ、前方の交通状況を予測した先読み運転や一定速度での走行を意識した走りを心がけましょう。
車の平均燃費を良くするコツ

少しでも車の燃料費を節約できないかと考える方がいるかもしれません。日常的な運転の中で簡単に実践できる方法があります。習慣を少し変えるだけでできる方法なので、この機会に燃費の向上を目指しましょう。
余分な荷物は積み込まない
車に積み込む荷物が100kg増加すると、燃費は約3%も悪化します。長期間使用していないスポーツ用品や工具、季節外れの装備など、不要な荷物をトランクに積んだままにしていないか定期的にチェックしましょう。
車内を整理整頓し、必要最小限の荷物だけを積むようにすれば、燃費向上につながります。
アイドリングを減らす
アイドリング(エンジンをかけたまま停車している状態)は、燃料を消費するため燃費を悪化させます。例えばエアコンを使っていない状態で10分間アイドリングをすると、130ccのガソリンを消費してしまうのです。
そのため、荷物の積み下ろし時や短時間のコンビニ立ち寄り、駐車場での空き待ちなど、少しの時間でもエンジンを切るようにしましょう。
エアコンを使いすぎない
エアコンの使用は車の燃費に大きく影響します。エアコンの使用による燃料の消費を減らすために、窓を開けて車内の熱気を逃がしてからエアコンを使用しましょう。
また、オートエアコンが搭載されている車の場合、温度設定を高め(冷房時)または低め(暖房時)にしておくのがおすすめです。外気温が高くない季節は、エアコンを使わずに窓を少し開けて走行するだけでも快適に過ごせる場合があります。
平均燃費が気になるときは燃費性能に優れた車を選ぼう

毎月の維持費を下げるには、燃料の使用を減らすのが重要です。
車の購入や新しい車への乗り換えを予定している場合、燃費性能に優れたモデルを選ぶとよいでしょう。
軽自動車やコンパクトカーなど、現在販売されている車の中には、燃費性能に優れたモデルも多くあります。ここでは、燃費性能の高い3つの車種についてまとめました。
スズキ・アルト

スズキ・アルトは、軽自動車部門でトップクラスの燃費性能を誇ります。最新モデルではWLTCモードで27.7km/Lという数値を実現させました。
軽量なボディに加え、モーターでエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」や減速時の運動エネルギーを利用して発電する「エネチャージ」というスズキ独自のシステムによるものです。
トヨタ・プリウス

トヨタ・プリウスは、ハイブリッド車の代表格として燃費性能の高さで定評があります。最新モデルではWLTCモードで32.6km/Lです。令和4年時点における国土交通省発表の「燃費の良い乗用車ベスト10」では、当時のWLTCモード燃費32.1km/で普通・小型自動車部門3位を獲得しています。
プリウスはTNGAプラットフォームの進化により、モノフォルムデザインを引き継ぎながらもよりスポーティーなシルエットに仕上がっているのも特徴のひとつです。
ホンダ・フィット

ホンダ・フィットは、2001年に誕生した人気のコンパクトカーです。現在の新型モデルは、e:HEV HOME(FF)グレードでWLTCモード29.0km/Lという優れた燃費性能を実現しています。
フィットの特徴は、心地よい視界・座り心地・乗り心地・使い心地の「4つの心地よさ」にこだわった設計です。前面ガラスが広く設計され、その両側にある窓枠支柱が細めになっているため、運転時の視界が開放的になっています。
リバティで燃費性能に優れた車を見つけよう

燃費性能に優れた車を購入したいものの、どこで探せばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そのようなときは、ぜひリバティへご相談ください。ここでは、リバティの魅力についてまとめました。
豊富な在庫からお買い得な車が探せる
リバティは関西と四国・熊本に26店舗を展開する自動車の大型専門店です。軽自動車からミニバン、SUVまで、オールメーカー全車種を取り扱っており、グループ全体の在庫台数は約6,000台を誇ります。
リバティは1店舗で月300台も販売している実績があり、薄利多売方式を採用しているのが特徴です。大量仕入れによるコスト削減と業務のシステム化によって、低価格を実現させています。
燃費性能に優れた人気車種も多数取りそろえていますので、ぜひライフスタイルに合った1台をお探しください。
登録(届出)済未使用車も多数ラインアップ
リバティでは新車だけでなく、登録(届出)済未使用車や中古車まで幅広く取り扱っています。特に登録(届出)済未使用車は、新車の登録を行っただけの状態でありながら価格がお得なため、コストパフォーマンスを重視する方に人気です。
登録(届出)済未使用車はメーカー保証の承継手続きができ、納車も軽自動車なら最短3日、普通車でも最短1週間~2週間で納車できるため、早く乗り始めたい方にもおすすめです。
まとめ

車の燃費とは、1Lの燃料でどれだけの距離を走行できるかを示す「燃料消費率」のことです。測定方法は10・15モードからJC08モード、WLTCモードへと進化しており、より実際の走行環境に近い数値が表示されるようになりました。
燃費性能に優れた新車や中古車の購入を検討している方は、ぜひリバティでお探しください。販売中の車両は公式Webサイト上で確認できるため、気になる車がないかこの機会にチェックしてみましょう。