車を購入する際は本体費用に注目しがちですが、所有するための維持費も重要です。車種の特徴や機能によって費用に差があるため、購入後に家計負担が大きくなる恐れがあります。どのような費用がどれくらい必要か、前もって把握しておけば備えられるので安心です。
実際のところ車の維持費は年間でいくらかかるのでしょうか。具体的な内訳や車種別のシミュレーションを交えて、維持費について理解を深めましょう。費用を節約する方法も解説しているので、支出を抑えたい方は併せて参考にしてください。
①車の維持費を左右する5つの項目
②車種で維持費は異なる?年間費用をシミュレーション
③車の維持費を安く抑えるための節約方法
④車の維持費を安くしたい方におすすめの車種
⑤車の維持費を考慮して乗るならリバティへ
⑥まとめ
車の維持費を左右する5つの項目
車の維持費に影響する要素は種類があり、下記の5つに大きく分類できます。
・自動車税/重量税
・自賠責保険/任意保険
・車検/メンテナンス費用
・ローンの返済費用
・日常的な変動費用
維持費の目安を具体的にするために、詳しい金額や内訳を見てみましょう。支払うタイミングは費用ごとに異なるため、年間で換算した金額で表記しています。
自動車税・重量税
車に関する税金は「自動車税/軽自動車税」「自動車重量税」の2種類があります。自動車税と軽自動車税は、用途や排気量に応じた金額が定められている税金です。
排気量 | 2019年9月30以前に登録 | 2019年10月1以降に登録 |
1L以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1L超~1.5L以下 | 34,500円 | 30,500円 |
1.5L超~2.0L以下 | 39,500円 | 36,000円 |
2.0L超~2.5L以下 | 45,000円 | 43,500円 |
2.5L超~3.0L以下 | 51,000円 | 50,000円 |
3.0L超~3.5L以下 | 58,000円 | 57,000円 |
3.5L超~4.0L以下 | 66,500円 | 65,500円 |
4.0L超~4.5L以下 | 76,500円 | 75,500円 |
4.5L超~6.0L以下 | 88,000円 | 87,000円 |
6.0L超 | 111,000円 | 110,000円 |
軽自動車(一律) | 10,800円 | 10,800円 |
自動車重量税は、名称の通り重量に対して課される税金で、13年と18年のタイミング税額が上昇します。
期間 | 普通乗用車(0.5トン) | 軽自動車(定額) |
新車登録~12年目 | 4,100円 | 3,300円 |
13年目~17年目 | 5,700円 | 4,100円 |
18年目以降 | 6,300円 | 4,400円 |
どちらも毎年4月1日時点で車を所有しているユーザーが対象です。支払いは一般的に車検時にまとめて行います。
自賠責保険・任意保険
車の維持費には「自賠責保険」と「任意保険」といった保険料がかかります。自賠責保険は、車を所有する場合に加入しなければならない保険で、他人の損害を対象とした補償です。
期間 | 普通乗用車 | 軽自動車 |
12か月 | 12,700円 | 12,550円 |
13か月 | 13,310円 | 13,310円 |
24か月 | 20,010円 | 19,730円 |
25か月 | 20,610円 | 20,310円 |
36か月 | 27,180円 | 26,760円 |
37か月 | 27,770円 | 27,330円 |
一方の任意保険は、自分の車や運転手に対する補償で、加入の義務はありません。車種やドライバーの年齢、等級、走行距離によって保険料が変動します。2022年度に契約された自動車保険料の平均は、普通車で約6万円、軽自動車で約5万円でした。
車検・メンテナンス費用
車検や車のメンテナンス費用も維持費に影響する要素です。車検は、車両の安全性や排出ガス基準の適合性を確認する法定点検で、公道を走行するために欠かせません。国や保険会社に納める「法定費用」と、依頼先によって違う「車検基本料金」で構成されています。
法定費用には税金や保険料が含まれており、基本料金と合計して10万円以内に収まるケースがほとんどです。メンテナンス費用は、部品の交換や修理に必要な支出を指します。対応する箇所で必要な金額が違うため、費用は一定ではありません。
ローンの返済費用
車の購入には、まとまったお金の準備が必要です。一括で購入できない場合、ローンを組んで対応しますが、その返済費用は維持費の大部分を占めます。金利や返済方式、頭金の金額などの要素によって返済額が決まり、月々2万円程度を支払いに充てるケースが多いです。
自身の経済状況を考慮し、無理のない返済計画を立てることで、安定した車の維持が可能となります。ローンの条件や返済方法について十分に理解し、最適な選択を行うことが大切です。
日常的な変動費用
維持費と聞いてイメージしやすいのが、燃料代や駐車場代などの普段の走行にかかる費用です。車に乗って目的地に移動するためには欠かせません。燃料代は、走行距離や燃費に大きく依存し、日々の使用状況によって変動します。
仕事や休日で長距離を移動するドライバーは、燃料代に加えて高速道路や有料道路の通行料金も必須です。自宅や職場に駐車場がない場合、駐車場を借りなければなりません。特に都市部では駐車場代が高額になることが多く、月々の負担が大きくなります。
車種で維持費は異なる?年間費用をシミュレーション
税金や保険料といった維持費は、車種の排気量や重量で金額が異なります。燃料代や修理費用も、車体の大きさや性能によって差が生まれることも少なくありません。車種ごとの維持費には、どれくらいの違いがあるのでしょうか。
今回は「軽自動車」「5ナンバー」「3ナンバー」、それぞれに具体的な車種を設定し、年間でかかる維持費をシミュレーションしました。購入を検討中の車種にかかる費用の目安にしてください。
軽自動車「ホンダ N-BOX」
車体が軽い軽自動車は、燃費が良く本体価格が安い、コストパフォーマンスに優れた車種です。中でもN-BOXは、国内販売台数1位を3年連続で受賞するほど人気があります。N-BOXに乗るために必要な年間の維持費を以下にまとめました。
項目 | 価格 |
自動車税種別割 | 10,800円 |
自動車重量税 | 6,600円 |
自賠責保険料 | 12,550円 |
任意保険料※ | 50,000円 |
車検代(税金・保険料を除く) | 15,900円 |
メンテナンス費用※ | 20,000円 |
ローン返済費用※ | 240,000円 |
燃料代※ | 76,102円 |
駐車場代※ | 240,000円 |
合計金額 | 671,952円 |
5ナンバーの普通自動車「日産 ノート」
5ナンバーの車種は、軽自動車よりも大きく普通車の中でも小型なタイプを指します。軽自動車の利点である操作性や燃費性能の良さに加えて、普通車と同様の5人乗りが可能です。
日産が販売するノートは、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせた「e-POWER」で、より低燃費な走行を実現しました。年間のシミュレーションは以下の通りです。
項目 | 価格 |
自動車税種別割 | 30,500円 |
自動車重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 12,700円 |
任意保険料※ | 60,000円 |
車検代(税金・保険料を除く) | 15,900円 |
メンテナンス費用※ | 20,000円 |
ローン返済費用※ | 240,000円 |
燃料代※ | 57,880円 |
駐車場代※ | 240,000円 |
合計金額 | 693,380円 |
※車種や状態によって変動する項目です。
コンパクトながら室内空間にゆとりがあり、長距離移動でも快適なドライブを楽しめます。高速道路を利用する際は、普通車を対象とした料金となるため注意が必要です。
3ナンバーの普通自動車「トヨタ ヴォクシー」
5ナンバーよりも大型の3ナンバーは、セダンからワゴンやSUVまで車種が豊富です。5人以上の乗車に対応しており、荷物も積み込みやすい設計のため、ファミリー層に人気があります。
トヨタのヴォクシーは、ファミリーカーとして評価の高いミニバンです。他の車種と比べて快適性や利便性に優れていますが、維持費はいかほどになるのでしょうか。
項目 | 価格 |
自動車税種別割 | 36,000円 |
自動車重量税 | 32,800円 |
自賠責保険料 | 12,700円 |
任意保険料※ | 60,000円 |
車検代(税金・保険料を除く) | 15,900円 |
メンテナンス費用※ | 20,000円 |
ローン返済費用※ | 240,000円 |
燃料代※ | 71,470円 |
駐車場代※ | 240,000円 |
合計金額 | 728,870円 |
※車種や状態によって変動する項目です。
多くの人や荷物を運べる分、車体が大きく維持費も高くなる傾向にあります。高級感があり幅広い用途にも対応できる造りですが、予算や経済状況を考慮した判断が必要です。
車の維持費を安く抑えるための節約方法
維持費を減らすには、税金や燃料代などのコストが積み重なる中で、低価格に抑える工夫が求められます。家計への負担を減らすため、安くしたいと考えているユーザーも多いのではないでしょうか。
そこで、車の維持費を安く抑えるためには何をすれば良いか、実践しやすい節約手段を紹介します。これらの方法を参考にして、より経済的な車の維持に役立ててください。
税金の安い車種を選ぶ
車の維持費を抑えるには、税金の安い車種を選ぶ方法が効果的です。排気量が小さい軽自動車は、購入時の自動車税や毎年の自動車税が、普通車に比べて低く設定されています。燃費の良い構造のため、燃料代の負担も軽減でき、費用全体を安く抑えることが可能です。
環境性能の高いエコカーやハイブリッド車であれば、エコカー減税といった税制の優遇措置を受けられます。購入時や毎年の税金を軽減し、燃料費も抑えられるので、長期的に支出の節約が可能です。
低燃費の車種に乗る
低燃費な車種の選択は、維持費の軽減に大きく影響します。走行距離あたりの燃料消費が少ないため、ガソリン代の大幅な節約が可能です。日常的に長距離を運転する方や、車を頻繁に使用する方にとっては、月々の燃料費を大幅に削減できます。
低燃費な車種はエンジンにかかる負荷が少ないです。そのため、長期的に見た場合メンテナンス費用も抑えられる可能性があります。燃費性能の優れた車種を選ぶ際は、カタログに表記された「JC08モード」や、「WLTCモード」の数値を参考に判断しましょう。
保険料を比較する
加入する自動車保険の料金比較は、維持費を抑える手段として効果的です。保険料は同じ補償内容でも、保険会社によって価格が異なるケースがあります。
複数の保険会社の見積もりを取って価格やサービス内容を比較しましょう。インターネットを活用すれば、見積もりの取得や比較が容易です。
加入している保険があれば、契約内容の見直しも有効です。定期的に保険内容を見直し、状況に最適な保険を選ぶことで無駄な出費がよけられます。セカンドカー割引や安全運転割引により、保険料の大幅な節約も可能です。
購入方法を工夫する
購入方法の工夫が維持費の節約につながることもあります。自動車税が発生するタイミングは決まっているので、時期を見計らった購入が有効です。
軽自動車は年ごとに計算するため、課税対象から外れる4月2日以降に手続きしましょう。普通車は月割りで計算します。月末で購入するよりかは月初めのほうがお得です。
低金利ローンの活用や一括購入ができれば、支払総額を抑えられます。決算期やボーナス支給時期といった、本体価格が安くなりやすい時期を狙いましょう。
レンタルサービスを利用する
カーシェアリングやレンタルサービスの利用は、車を購入する必要がないため維持費も発生しません。車の使用頻度が少ないユーザーに向いています。軽自動車や高級車など多種多様な車種から、必要なタイミングだけ利用目的や乗車人数に合わせた選択が可能です。
自家用車との使い分けにも利用しやすく、普段は維持費の安い車種に乗り、必要な場面で大型車を借りるといった手段も取れます。複数台を所有する際にかかる維持費を節約できるので便利なサービスといえるでしょう。
古い車は乗り換えを検討する
年式の古い車は重課されるため、維持費を抑えるなら新しい車への乗り換えをも選択肢に入れる方法もあります。年式の古い車は故障や部品の劣化により、メンテナンスや部品交換の費用負担も大きいです。新型の車に乗り換えれば、税金や修理代の削減といった恩恵が受けられるでしょう。
また、経年劣化は燃費性能に影響を与えるケースも少なくありません。年式の新しい車は、古い車よりも性能が向上しているので、低燃費で燃料代を節約した走行が可能です。古い車の維持費がかさむと感じる場合には、新しい車への乗り換えを検討してください。
車の維持費を安くしたい方におすすめの車種
車の維持費を安くしたいドライバーには、燃費性能に優れた車種をおすすめします。低燃費な車の選択は、ガソリン代の大幅な節約になり、維持費の削減が可能です。
ボディタイプの異なる低燃費車種をピックアップして3つ紹介します。日常使いや長距離ドライブなど、用途に適した低燃費車を探している方は、ぜひ参考にしてください。
ダイハツ タント
ファミリー層をターゲットにした、親しみやすいデザインが特徴的なタントは、使いやすく低燃費な軽自動車です。センターピラーを取り除いた構造は利便性が高く、荷物の積み下ろしや乗り降りをサポートします。
2WDと4WDのモデルを展開しており、どちらも20km/L前後のカタログ数値を公表する優れた燃費性能です。軽自動車の規格で低燃費なため、購入費用や維持費を抑えて利用できます。
トヨタ プリウス
低燃費な車種として定評のあるプリウスは、世界初の量産型ハイブリッド乗用車です。その燃費性能はモデルチェンジの度に進化を続け、WLTCモードで26.7km/L~31.5km/Lを実現しました。
ハイブリッドシステムを搭載した2WDに加え、電気式4WDシステムのモデルも展開しています。グレードや駆動方式によって数値に差はありますが、他の乗用車と比較して燃費性能の優れた一台です。
ホンダ ヴェゼル
コンパクトSUVのヴェゼルは、同メーカーのフィットをベースに開発された一台です。SUVモデルの燃費は悪いイメージが強いですが、ハイブリッドシステムを搭載したヴェゼルは燃費性能の良さを実現しています。
ドライブモードを使い分けて走行する「e:HEV」により、効率の良い燃費消費で、カタログ燃費はWLTCモードで26.0km/Lを公表しています。街乗りを意識したSUVのため、趣味だけでなく仕事や普段使いにも便利です。
車の維持費を考慮して乗るならリバティへ
購入する車を選ぶ際は、本体価格と併せて維持費の考慮も不可欠です。正確に費用を見積もり、自分のライフスタイルや経済状況に適した車の選択が、より購入後の満足度を高めます。
維持費が安い車種の購入を検討している方は、ぜひリバティにご相談ください。多くの車を扱うリバティは選択肢が豊富で、サポートも充実しているので、購入後のサービスなどを重視する方もお気軽にご相談いただけます。
比較できる車種が豊富
自動車を販売しているリバティは、関西および四国エリアを中心に展開する大規模専門店です。各店舗に豊富な在庫を用意しており、グループ店舗を合わせた総在庫数は5,000台を越えます。
維持費が安くて人気な軽自動車をはじめ、燃費に優れた普通車まで幅広い車種から車選びが可能です。お悩みや疑問があれば、自動車の専門知識を身に付けた販売スタッフが車選びをお手伝いします。要望に添った1台を見つけるために、ぜひリバティへご相談ください。
充実のサービス内容
数多くの車種を取りそろえるリバティでは、最新の在庫情報を公式サイトでご確認いただけます。気になる車両の状況を気軽にチェックできるので、車探しや比較する際に便利です。
購入した車で快適なカーライフを楽しむためには、アフターサービスやサポートが欠かせません。リバティでは国土交通省指定の自社工場を備えており、年間3万台の実績を誇る車検や、最新設備と熟練の技術者による修理を提供しています。
さらに、維持費にも大きく関わる自動車保険の相談も可能です。リバティは車の購入からその後のサポートまで、トータルでお客さまのカーライフを支えます。
まとめ
所有する車に乗り続けるには、維持費の支払いがさけて通れません。購入する際はデザインや性能だけでなく、税金や保険料など負担費用を考慮した車選びが必要です。
なるべく安く済ませたい場合は、維持費のかかりにくい車種を選択しましょう。税金が安い軽自動車や、燃費性能に優れた車種がおすすめです。
リバティでは多種多様なモデルをリーズナブルな価格で提供しています。さまざまな車種を比較できるリバティで、維持費の安い車を探してみてはいかがでしょうか。