ミニバンは大人数が乗れて荷物もたくさん積める点から、ファミリー層に人気の車種です。サイズや機能の種類に富んでおり、燃費も車種によって異なります。燃費性能は維持費を左右するため、ミニバンの購入においても重要な要素です。
日常的に車を使用するユーザーは、低燃費な車種を選べば、燃料代による家計負担を減らせます。今回は燃費性能に焦点を絞り込み、低燃費なミニバンの特徴や選び方を解説します。おすすめの車種もサイズごとに紹介しているので、購入車両選びにお役立てください。
①燃費の良いミニバンを選ぶメリット
②燃費の良いミニバンを選ぶデメリット
③【Sサイズ】燃費の良いミニバン3選
④【Mサイズ】燃費の良いミニバン5選
⑤【Lサイズ】燃費の良いミニバン5選
⑥燃費の良さ以外も比較してミニバンを選ぼう
⑦燃費の良いミニバンを探すならリバティ
⑧まとめ
燃費の良いミニバンを選ぶメリット
自動車における燃費とは、1Lの燃料でいかほど走行できるかを表す数値です。燃費に関連する技術は進化を続けており、新型のモデルになるほど数値が高い傾向にあります。
ハイブリッドカーといった、複数の動力を用いて燃費を向上させる車種も珍しくありません。ミニバンでも燃料消費の効率を高めたモデルが販売されています。低燃費なミニバンには、どのようなメリットがあるのか見てみましょう。
燃料費の節約になる
燃費の良いミニバンは、少ない燃料で長距離を走行できるため、燃料費の節約となります。ガソリン1Lで20km走れるミニバンAと30km走れるミニバンBが、1万km走行した場合の燃料代を比較してみましょう。
ミニバンA | 82,000円 |
ミニバンB | 54,666円 |
ガソリン代は東京都の平均164円で計算しました。走行時の環境によって差はありますが、計算上では約3万円の違いが出ます。燃費が優れているほど、走行距離が伸びるので、高性能なモデルほど燃料代の差が生まれるでしょう。
税金が安くなることがある
燃費の良いミニバンは、自動車税環境性能割の軽減対象となる場合があります。環境性能割とは、車の購入や譲渡時に課税される制度で、税率は普通車が0%~3%・軽自動車が0%~2%です。
燃費性能が優れているほど、環境に配慮した車両となるため、支払う納付額が少なくなります。そのため、基準を満たした低燃費のミニバンを選ぶことで、税金による負担の軽減が可能です。
燃費の良いミニバンを選ぶデメリット
低燃費の車両は、燃料代や税金において優れていますが、性能が高いために生まれる欠点も存在します。購入時には気付かずに、乗り始めてから後悔するケースも少なくありません。
購入前に「燃費が良い」という特徴の両面を考慮した慎重な検討が必要です。燃費の良いミニバンを選んだ際に、どのようなデメリットがあるかも把握しておきましょう。
車両価格が高い傾向がある
低燃費なミニバンは、燃費性能を向上させる装置や技術が採用されています。その分、従来のモデルよりも製造コストが増えるため、本体価格も高めの設定です。具体例として人気ミニバンの販売価格をいくつか比較してみましょう。
車種(グレード) | ガソリン | ハイブリッド |
トヨタ シエンタ (Z 2WD 5人乗り) | 2,520,000円 | 2,870,000円 |
トヨタ ノア(S-Z 2WD 7人乗り) | 3,320,000円 | 3,670,000円 |
トヨタ アルファード(Z 2WD) | 5,400,000円 | 6,200,000円 |
両モデルを比べると数十万~数百万の価格差があります。燃費の良いハイブリッド車を選ぶ場合は、初期投資として車両価格が高くなることを覚えておきましょう。
故障時の修理費用も高くなりやすい
一般的に燃費の良いミニバンには、高度な技術や複雑なシステムが採用されています。そのため、故障時の修理費用が数十万を超えるケースも少なくありません。
電気モーターやバッテリーなど、専門知識や特殊な技術が必要な部品は、修理や交換にかかる費用も高額です。リスクを最小限に抑えるためにも、定期的なメンテナンスや適切な運転管理を行いましょう。
【Sサイズ】燃費の良いミニバン3選
ミニバンの中でもコンパクトで、小回りの利きやすいモデルがSサイズです。小型なので他のサイズに比べて室内は狭いですが、全高を高く設計することにより圧迫感を減らしています。Sサイズの低燃費なミニバンのカタログ燃費をWLTCモードで比較しました。
順位 | 車種 | カタログ燃費 |
1位 | トヨタ シエンタ | 28.8km/L |
2位 | ホンダ フリード | 20.9km/L |
3位 | 三菱 デリカD:2 | 19.6km/L |
ランキングの車種をそれぞれ詳しく見てみましょう。
トヨタ シエンタ
使い勝手の良いシエンタは、ファミリーカーとして評価の高い車種です。グレードの種類が多くハイブリッドモデルの燃費は、ミニバンの中でもトップレベルを誇ります。
乗り降りしやすいスライドドアや、ゆとりのある室内空間も魅力を感じるポイントです。丸みを帯びたフォルムとユニークなフロントは、日常使いに馴染むようデザインされています。
ホンダ フリード
コンパクトミニバンのフリードは、多様なニーズに応えられるよう設計された1台です。低床設計やウォークスルーなど、利便性を考慮した構造のため、日常使いからレジャーシーンまで活躍します。
低燃費なハイブリッドモデルが各グレードに用意されており、需要に合わせた選択が可能です。外観はファミリー層の利用を意識した、シンプルなデザインを採用しています。
三菱 デリカD:2
マイルドハイブリッドを搭載した三菱のデリカ D:2は、エンジンの負担を軽減した走行が可能です。減速時のエネルギー再利用やアイドリングストップにより、燃料消費も抑えています。
搭載されるパワートレインは同じで、グレードによる燃費の差は少ないです。コンパクトサイズながらに広い室内空間を持ち、フラット状態なら2人の大人が並んで寝られます。
【Mサイズ】燃費の良いミニバン5選
Mサイズのミニバンは、室内空間と操作性のバランスが取れたモデルです。大きなサイズよりもリーズナブルな価格で利便性が高いため、多くのユーザーから支持されています。Mサイズの低燃費なミニバンは、どのような車種があるのでしょうか。
順位 | 車種 | カタログ燃費 |
1位 | トヨタ ノア | 23.4km/L |
2位 | トヨタ ヴォクシー | 23.0km/L |
3位 | 日産 セレナ | 20.6km/L |
4位 | ホンダ ステップワゴン | 20.0km/L |
5位 | 三菱 デリカD:5 | 12.6km/L |
ランキングの車種から3台をピックアップして詳しく紹介します。
トヨタ ノア
扱いやすく便利なミニバンのノアは、トヨタが販売する人気のファミリーカーです。乗降性を高める低床設計やサイドステップなど、子どもや年配者に配慮した機能を搭載しています。
2種類のモデルを展開しており、ハイブリッドの燃費は同サイズの車種の中でも優れた性能です。余裕のある室内や荷室は、日常のお買い物からキャンプやアウトドアまで幅広く活躍します。
トヨタ ヴォクシー
スタイリッシュな外観のヴォクシーは、ノアの兄弟車にあたるミニバンです。ノア同様に安定した走行性能と優れた燃費性能を兼ね備えており、その品質の高さから人気があります。
広い室内空間や乗り降りしやすい装備はもちろん、柔軟なシートアレンジなど便利な機能も豊富です。安全性を高める最新技術も魅力的で、あらゆる面から運転をサポートします。
日産 セレナ
日産を代表するミニバンのセレナは、発売されてから長年愛され続けるモデルです。電動パワートレイン「e-POWER」を搭載したグレードは低燃費で、最高水準の性能を誇っています。
ミドルサイズながら、同クラスの中でもトップレベルに広い室内空間も魅力的です。上質なインテリアや高ランクの安全性能が、目的地までの移動を手助けします。
【Lサイズ】燃費の良いミニバン5選
Lサイズは最も大型のミニバンで、広くゆとりのある室内空間が魅力です。小型サイズよりも高価格な商品が多いですが、高級感のある内外装で造られています。Lサイズの低燃費なミニバンのカタログ燃費をWLTCモードで比較してみましょう。
順位 | 車種 | カタログ燃費 |
1位 | ホンダ オデッセイ | 19.9km/L |
2位 | トヨタ アルファード | 17.7km/L |
3位 | トヨタ ヴェルファイア | 17.7km/L |
4位 | レクサス LM500h | 13.8km/L |
5位 | 日産 エルグランド | 10.0km/L |
ランキングの車種から厳選した3台を詳しく紹介します。
ホンダ オデッセイ
ハイブリッドシステムを搭載するオデッセイは、ホンダの低燃費な大型ミニバンです。3つのモードを切り替えた走行ができ、状況に合わせて燃料を効率良く消費します。
内外装ともに高級感のあるデザインで、広い室内は使用シーンに適した調整が可能です。低床設計で重量感のある外装は、乗り降りをスムーズにするだけでなく、走行時の安定性も高めます。
トヨタ アルファード
トヨタのアルファードは、その高級感あふれるデザインから人気を集めています。大型サイズのボディは重厚感あるスタイルで、特に迫力満点のフロントフェイスが印象的です。
インテリアには随所にラグジュアリー感を演出する工夫が施されています。環境にも配慮した走行性能は、低燃費かつパワフルで快適な走りを、ハイブリッドシステムが実現しました。
トヨタ ヴェルファイア
トヨタが販売するヴェルファイアは、アルファードの兄弟車種として人気のミニバンです。類似箇所は多いですが、二段構造のヘッドランプやメッキ仕様のフロントなど、一味違うデザインが採用されています。
加速力の強いエンジンにより、大きな車体でも一体感のあるスムーズな走行が可能です。ハイブリッドシステムは同じタイプを搭載しているため、燃費性能に大きな差はありません。
燃費の良さ以外も比較してミニバンを選ぼう
ミニバンはサイズをはじめ、ニーズに沿った多種多様なタイプが販売されています。家族や荷物を安全かつ快適に運ぶには、燃費以外の要素も考慮した判断が必要です。
購入予算や乗車人数など、求めている条件が当てはまるほど、満足度の高い買い物ができます。どのような項目を燃費と併せて比較すべきか、ミニバンを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
予算や目的を考慮する
ミニバンの購入を検討する際は、いくら購入費用に充てられるか予算を決めましょう。自分が入手できる範囲を把握すれば、効率良く選択肢を絞り込めます。本体価格はもちろん、税金や保険料などの諸費用も目安に含めたほうがより現実的です。
次に購入目的を明確にして、具体的な使用シーンをイメージします。何人乗せてどこへ向かうのか、どのような使い方をするのか、考えてみましょう。必要となる機能や性能の選別も容易になり、ライフスタイルに適したミニバンを選択できます。
機能や性能をチェックする
購入するミニバンの機能や性能は、使い勝手や乗り心地を左右する要素です。パワフルなエンジンや運転支援システムは、運転や操作で生じるささいなストレスを軽減します。事故の防止や万が一の発生時に備えるための安全装備も重要です。
レジャーシーンでの利用が多い場合は、大きな荷物に対応できる荷室や防汚仕様のシートなどが役立ちます。スライドドアや乗降ステップなど、子どもや高齢者に配慮した機能も便利です。利用者のニーズに合った機能や性能を備えたミニバンを選択しましょう。
迷ったときは人気モデルという選択肢もある
購入するミニバンのモデルに迷った場合、人気タイプの中から探してみるのも良いでしょう。多くのユーザーに支持される人気車種は、信頼性や満足度が高い傾向にあります。また、人気モデルは中古市場でも需要があり、リセールバリューの期待値が高まるでしょう。
売却時の価格が安定しているため、用途の異なる車へ乗り換える際の費用に充当できます。初めての車選びや安心して長く乗り続けたい方にとって、ミニバンの人気モデルは魅力的な選択肢です。
燃費の良いミニバンを探すならリバティ
人気の高いミニバンは数が多く、希望のグレードやモデルが見つからないことも多いでしょう。効率良く低燃費のミニバンを探したい方は、自動車販売店のリバティへご相談ください。
リバティでは豊富な在庫とラインアップから、専門知識を有したスタッフが車探しをお手伝いします。ここでは店舗の魅力を紹介するので、車選びや購入先で悩んでいる方は参考にしてください。
豊富な在庫から予算に合わせて選べる
品質や価格が納得できる商品を見つけるには、比較できる車両の選択肢が豊富な店舗を利用すると良いでしょう。関西と四国に18店舗を展開するリバティでは、グループ店舗の総在庫数として約5,000台もの在庫を用意しています。
全メーカー・車種を扱っているため、豊富なラインアップから燃費の良いミニバンの選定が可能です。ミニバンだけでなく、軽自動車やSUVなど人気車種とも比較できます。車選びで不安なことがあれば、店舗スタッフへお気軽にご相談ください。
登録(届出)済未使用車も多数ご用意
リバティには新車に比べて納車までのスピードが速い、登録(届出)済未使用車の取り扱いがあります。初度登録(届出)を済ませた中古車ですが、新車に近い状態で価格も安いため人気の高い商品です。
リバティでは、初年度登録から1年未満かつ、走行距離100km未満の基準をクリアした車両を提供しています。公式サイトの特集ページで在庫の確認も可能です。メーカーやボディタイプなど、条件を絞る項目が複数あるので、ぜひ欲しい車を探してみてください。
まとめ
低燃費のミニバンは、燃料代や税金など車両にかかる支出を減らせます。ただし、本体価格や修理代が高い傾向にあるため、初期費用や修理する際はある程度の出費が必要です。車種を選ぶ際は燃費だけでなく、無理のない予算や目的に沿った機能も考慮しましょう。
ミニバンの購入を検討中の方は、大型自動車販売店リバティへご相談ください。車選びからアフターフォローまで、専門スタッフがユーザーの悩みに寄り添ったサポートを行っています。