車の板金修理を依頼する際、多くの人がまず気になるのがその修理費用です。板金修理にかかる費用は、修理の内容や損傷の程度などによって費用は大きく変動します。
傷ついた車の外観を元に戻すために、高額な出費が発生するのかと心配になることもあるでしょう。
この記事では、一般的な板金修理の費用相場や依頼先ごとの特徴の違いを紹介します。費用を抑えられるように、できる対策を行いましょう。
■POINT
・車の板金修理は、傷の大きさや部品の取り外しの必要性などで金額が変わる。
・板金修理の依頼先には、ディーラーやガソリンスタンド、板金工場などがある。
・板金修理の費用が高いときは、無理に直さず乗り換えも検討しよう。
車の板金修理とは?
車の修理を考えているときに、板金修理をしたいと思うことがあるかもしれません。では、板金修理とは、どのような技術なのでしょうか。まずは板金修理の意味や自分で行える物なのかについて解説します。
「板金」の意味
車の「板金」とは、自動車の外装部分の修理や加工を指す用語です。自動車のボディは主に金属製であるため、交通事故などでへこみや傷が生じた際に、その金属部分を元の形状に戻したり、塗装を施したりする作業を「板金塗装」と呼びます。
この作業には高い技術が必要とされ、専門の技術者が専用の工具や設備を用いて行う修理です。具体的には、ボディのへこみをハンマーで修正したり、溶接して金属部分をつなげたりといった工程が含まれます。これらの工程が終わった後、元の色と一致するように再塗装することで、美観を復元する方法です。
自分で直せるケースもある
車にできた傷の修理は、場合によっては自分で手を加えることが可能です。ただし、これは小さな傷や浅いへこみに限られてしまうでしょう。例えば、洗車をして研磨剤で磨き上げたり、パテを埋めて整えた下地に塗装をしたりするときに使う道具は市販品で手に入れられます。
しかしいくら道具が手に入っても、大きなへこみがあったりする場合は専門的な技術が必要になるため、自分での対応は難しいでしょう。また、小さな傷であっても修理に失敗するリスクは伴うため、慎重な判断が必要です。
車の板金修理の相場はいくら?
車の板金修理を依頼した場合、どのくらいの修理費用が発生するのでしょうか。傷の大きさや部位など、状況によって異なるため、正確な金額を知りたいときは見積もりを取りましょう。ここでは、傷の場所ごとの修理費用の目安を紹介します。
ドア周り
車のドア周りの板金修理費用の相場は、ドアに付いた傷の場合で2万円~10万円くらいと言われています。修理費用が高額になる場合は、ドアの交換を行うケースもあるでしょう。
ドアミラーの場合は1万円~1万5,000円くらい、バックドアの場合は8万円くらいが目安ですが、交換を伴う場合はさらに高くなります。
フロント周り
フロント周りで傷が付きやすい部位のひとつは、バンパーです。バンパーの板金修理は1万円~4万円くらいが目安となり、交換を伴う場合は8万円近くかかることもあります。
ボンネットに傷ができた場合は、3万円~5万円くらいが目安です。フロントフェンダーにできた傷は5万円くらいが修理費用の目安ですが、リアフェンダーの場合はより高い金額になる傾向があります。
ルーフ部分
ルーフの板金修理を行う場合は、3万円~5万円くらいの修理費用が目安です。しかし、深刻なへこみやパーツ交換が必要な場合は、10万円を超えることもあるでしょう。
また、さびによって屋根の修理が必要となった場合は、その進行度合いによって費用が変化します。傷ができたときはさびに注意し、早めに対処することが大切です。
車の板金修理の依頼先と相場の傾向
車の板金修理には、ディーラー・カー用品店・ガソリンスタンド・板金工場の4つの主な依頼先があります。それぞれの依頼先には異なる特徴があり、費用や対応力、修理の品質の傾向が違います。
ここでは、依頼先ごとの特徴を詳しく解説し、修理費用相場の傾向やメリット、デメリットについても触れていきます。
ディーラー
ディーラーでの板金修理は、安心感と高品質なサービスが魅力として挙げられます。特にメーカーとの連携が強いため、純正部品を使用した修理が可能で、新車同様の仕上がりを期待できるでしょう。
しかし、修理費用は他の業者と比較して高額になることが一般的です。また、ディーラーの強みはアフターサービスにもありますが、依頼が集中するため依頼が集中するため修理に時間がかかることもあります。
カー用品店
車の板金修理をカー用品店に依頼する際は、ディーラーに比べて修理費用が安価であることが多く、予算を重視するオーナーにとって魅力的です。また、多くのカー用品店はさまざまなメーカーの車に対応しており、特定のブランドに限定されない柔軟性があります。
一方で、依頼先によって技術者の専門性や経験に差があるため、ディーラーと比べて仕上がりに不安が残るかもしれません。自社工場を持っていない場合は、外注するなどの対応が行われる傾向があります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでの板金修理は、利便性の高さがメリットとして挙げられます。ガソリンスタンドは多くの地域にあり、日常的に利用する場所であるため、修理の依頼が容易です。長時間営業していることが多いため、仕事の後や休日でも修理の相談がしやすいでしょう。
しかし、修理の専門性や技術力に関しては、ディーラーや専門の板金工場に比べて劣る可能性があります。修理の受付を行っていないケースもあるため、利用したいときは事前に確認しておく必要があるでしょう。
板金工場
車の板金修理を専門の板金工場に依頼するメリットのひとつは、修理技術の高さです。板金工場は主に車の修理と塗装を専門としているため、高度な技術と豊富な経験を持つ職人がそろっています。これにより、仕上がりの品質が高く、特に大きなダメージを受けた車でも元通りに近い状態に復元できる可能性も高まるでしょう。
費用は中程度で、ディーラーほど高額ではないことが一般的です。一方で、どの工場も同じ品質を提供するわけではないため、口コミや評価を参考に事前に選定すると良いでしょう。
車の板金修理の費用相場が高くなるのはどのようなケース?
車の傷を直すときは、なるべく安く済ませたいと思う方が多いのではないでしょうか。車の板金修理にかかる費用は、傷の状況や修理前の行動によって変化します。ここでは、修理費用が高くなるケースと安くするポイントについて見ていきましょう。
車の板金修理では、具体的な状況によって費用が大きく変動します。特に損傷が深刻である場合や、修理が必要な部分が複数にわたる場合、費用が高くなる傾向があります。例えば、塗装が剥がれた傷が複数のパネルに及んでいるといった状況では、より多くの作業工程が必要になり、修理費用は相場を超えて高くなることが予想されます。
修理費用が高くなるケース
車の板金修理の費用相場が高くなるケースはいくつか考えられますが、その中でも大きな要因として損傷の範囲と深さ、処理の複雑さがあります。傷が大きくなったり、深く塗装が剥がれたりすればその分修理費用も高くなるでしょう。
また、傷が複数のパーツに及んでいる場合も費用が高くなる傾向があります。傷ついたパーツを直す際に取り外す必要があるケースも費用が高くなるケースのひとつです。これは作業工程が増えるため、工賃が高くなるためです。
修理費用が安くするポイント
車の板金修理の費用を安く抑えたいときは、次の3つのポイントを意識しましょう。まず1つ目は、傷ができたら早い段階で修理に出すことです。板金修理が必要な損傷は、塗装が剥がれた部分から雨水が入るなどの影響を受けるため、放置すれば状況が悪化します。損傷が激しくなれば修理費用が高くなってしまうため、早めの対処を心掛けましょう。
2つ目は、交換パーツは安いものを使用することです。パーツには純正品や社外品の新品を選ぶ他に、リビルト品やリサイクルパーツなどの中古品も存在します。これらの部品は新品に比べて安く手に入りますが、品質に個体差があることを考慮して慎重に選びましょう。
そして3つ目は、見積もりの比較をして安く依頼できる業者を利用することです。工賃などは業者によって異なるため、修理費用も一律ではありません。いくつかの業者で見積もりを取ることで、修理の内容や価格を比較することが可能です。
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車の板金修理の費用が高いときは、無理に修理をせずに買い替えを検討するのもひとつの方法です。車の買い替えをご検討の際は、ぜひ自動車の大型専門店であるリバティへご相談ください。ここでは、リバティをご利用いただく魅力を紹介します。
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まとめ
車にできた傷を直すときは、傷の状況や依頼の仕方によってかかる費用が変化します。なるべく安く済ませたいときは早めの修理を心がけ、見積もり比較や安いパーツの使用などを検討すると良いでしょう。
修理せずに買い替えを検討しているときは、ぜひリバティへご相談ください。リバティでは修理前の車の買取も行っています。無料査定のお申し込みは公式サイト上のWebフォームや電話から行えるため、ぜひご利用ください。